韓国と韓国人はどんな道を選択するのか

柳根一
(2018.1.8)

 

 “外勢とのあらゆる核戦争演習を止め、米国の核装備を持ち込む行為を一切止めねばならない”これは平昌冬季五輪への参加可能性を表明した金正恩の新年の辞が出した前提条件だ。この新年の辞に対して、青瓦台はこのように反応した。“今日、北の金正恩委員長が新年の辞を通じて、南北関係改善の必要性を提起しながら、平昌五輪に代表団を派遣する考えを表明し、そのための南北関係の接触を提案したことを歓迎する”


 ところが、青瓦台の報道官は、金正恩が要求した“外勢とのあらゆる核戦争演習を止めねばならない”と言った件については何の反応も見せなかった。それで訊きたい。青瓦台はこの問題に対してイエスか、ノーか。多分平昌冬季オリンピック期間中は訓練を中止しようと言ったこれまでの立場を確認するかも知れない。韓国内の一部は‘平昌’が終わった後も韓米軍事訓練を永久に止めろというだろう。文政権の中に、そして与党(共に民主党)の中には、そういう主張を内心であれ、表面的にであれ主張する人がいるかどうかも知りたい。


 いま韓国人はどちらかを選択せねばならない。韓米同盟と対北国際共助の方に立つか、それとも米国に背を向けて金正恩-中国-ロシアと協力する側に立つか。この選択で中間はない。中間云々したら両方からやられるはずだ。


 韓米同盟と国際共助の方に立てば、われわれは大韓民国の本来のアイデンティティを保てる。逆に、金正恩-中国-ロシアと組めば、韓半島は巨大な大陸の全体主義-反自由勢力圏に吸収される。選択して見ろ。誰も邪魔しない。自分の運命を自分が選択するのに、他人が止められるだろうか。


 韓半島は南太平洋の真ん中に位置するわけでもなく、アジア大陸の東の端に位置し、中国とロシアと日本に囲まれている小さな半島だ。そして、またわれわれの頭の上には核武装した金正恩集団がある。このような韓国は、国家としては全体主義ではなく、自由民主主義で生きるためには米国など西側の自由民主主義陣営と手を握らねばならない。


 このような協力を‘従属’と罵倒する極左などもいるが、これは‘従属’ではなく、遠交近攻のはかりごとであるだけだ。しかも、米国-西側の体制は、われわれの体制や価値を共有している。中国の朝貢秩序への中に編入されることこそ新版尊明事大であり依存だ。昨今の共産党中国の傲慢無礼と横暴を見ながらもこれがわからないとそれこそどうしようもない。


 韓国の政府と与党と野党と国民は重大な岐路に立っている。どの道を選択するかを同盟国と全世界が注目している。


柳根一の耽美主義クラブhttp://cafe.daum.net/aestheticismclub 2018.01.01 19:30

更新日:2022年6月24日