元合同参謀議長の不吉な予感、“内戦や戦争が起きて問題を解決しそうだ”


人類の歴史は、平和と豊饒が長く続けば、その中に不平や不満そして分裂が生じて内乱や戦争を招く。このような現象は累積された問題を解決し平和をもたらすというのが歴史の循環論理だ。


尹龍男(元合同参謀本部議長)

(2017.3.24)


 国家安保への断想


 わが人生80年近くなって最近のように国家安保を憂慮したことがない。内憂外患という言葉を実感している。対内的には道德と理念が病んで分裂と政爭が極に達し、さらに指導者福にも恵まれず、国がどこまで耐えられるか疑問だ。


 既得権勢力の腐敗と不道徳、横暴などが從北左派勢力に跋扈の名分を与え、また従北勢力の橫暴を恐れて彼らに同調し傍観するうちに国中が従北左派勢力によって乱れ国民が選んだ大統領が弾劾された。国民の一人としてわれわれが選んだ大統領を守らなかったため情けなくて自らを恥じざるを得ない。

 

 韓国社会は自淨努力では解決できないため衝撃療法で新しい秩序を作らねばならないようだ。外敵の圧迫を対岸の火事のように、内部の政争で寧日がなく、周辺の国に当たり散らしている。敵の核実験とミサイル発射への対策が‘鋭意注視’しかないのか。自分の命は自分が護らねばならない。いざというときは米国にばかり頼る国が果たして自主独立国家と言えるか。国防力を大幅に強化し韓米同盟を強化する一方、戦術核兵器を再配備するなど、應懲報復能力を整備せねばならない。韓日関係も未来志向的に正常化しなければならない。


 人類の歴史は、平和と豊饒が長く続けば、その中に不平や不満そして分裂が生じて内乱や戦争を招く。このような現象は累積された問題を解決し平和をもたらすというのが歴史の循環論理だ。われわれもこの歴史の循環論理を破れず50〜60年周期で内憂外患の大激変を経験した。今は6.25戦争の停戦から60余年以上平和と豊饒が続くや深刻な分裂現象が現れ累積された問題らのため新しい枠組みが必要ではないかという気もする。内戦や南北間の戦争を予告するようだ。


www.chogabje.com 2017-03-19 22:23

更新日:2022年6月24日