黄教安の大胆な北韓自由宣言


残った者たちの叫びがあらゆる悲しみ・絶望・敗北・落胆と廃墟を、勝利・成就・栄光・享受・生命と喜びの躍りへと変える鍵だ。


(社)韓国自由連合代表 金成昱

(2017.03.10)


1.黄教安大統領権限代行が自由民主主義への統一(自由統一)を宣言した。黄代行は3月1日の午前、世宗文化会館で行われた3・1節記念式の記念辞を通じて“自由民主主義に基づいた統一国家を成すのは、北核問題を根本的に解決し民族の再跳躍を実現できる最善の解決策”と言い“北韓の実質的な変化なしにわれわれが追求する統一は実現できない”と強調した。

 

 

 李承晩大統領以来、歴代大統領や代行の中で自由統一を明示的に公言した事例は珍しい。1960〜70年代は、先建設後統一の基調で近代化に邁進するしかなかった。金大中と盧武鉉大統領は6・15と10・4宣言の連邦制を指向し、李明博と朴槿恵大統領も明示的で公の自由統一宣言は避け迂回発言をした。


 黄代行は特に“北韓では収容所をはじめ各地で公開処刑など言い表せない惨状が続いている”とし“北の残酷な人権問題の解決のためにも努力する”と言った。また“政府は北の人権侵害加害者に対する処罰ができるように、国際社会と共に強く努力する”と付け加えた。これは北の独裁者・金正恩を狙ったものだ。


 そして“そのため北韓住民たちに外の世界を教え、時代の流れが分かるように国際社会と共に積極的に助けねばならない”、“北の一般幹部や住民たちも統一されれば同等の民族構成員としての資格と機会を持つようになる”と説明した。


 黄代行のこの発言は、大韓民国の政治指導者たちの北韓関連発言の中で最高レベルだ。北の人権惨状とその加害者の処罰および北韓の幹部と住民に対する事実上の投降勧誘、そして自由統一宣言は、金正恩政権の平和的終熄を通しての自由統一という憲法第3条及び第4条の国家目標を成し遂げようとする宣言だ。韓国の政治指導者たちは偽善的平和談論に酔っている大衆の世論に迎合しこの合憲的で正々堂々な宣言を回避してきた。黄代行のこの発言は、大衆迎合ではなく、自由・人権・民主主義のような普遍的価値とその向こうの絶対的真理に合致する言葉だ。


2.黄代行はまた“金正男殺害は残酷かつ反人倫の北韓政権の属性と素顔を端的に表した”と言った。


 “政府は、非道な北韓政権の挑発に対して強力に対応する。···政府は堅固な韓米連合防衛態勢を土台にして北のいかなる挑発や威嚇にも断固膺懲する。···国連安保理決議などの制裁と圧迫をもっと強化し、北側が間違った計算を変えるようにする。···確固たる安保態勢を維持しながら国際社会と共に北韓が核兵器と弾道ミサイルの開発を放棄せざるを得なくする。···THAAD(高高度ミサイル防衛体系)の配置など韓米連合の抑制・防御能力を倍にして北韓自らが核兵器が無駄であることを悟るようにする”


 北韓政権を無謀で反人倫的集団と前提し強力な対応と断固とした膺懲、制裁と圧迫を強調したのだ。北韓の支配勢力である政権と可憐な住民を区分して2400万同族に対する解放と自由を宣言しのた。


 今、大韓民国は岐路に立っている。分断か統一、衰退か復興、墓か復活の分かれ道で天は大きい秘儀を準備している。残った者たちの叫びがあらゆる悲しみ・絶望・敗北・落胆と廃墟を、勝利・成就・栄光・享受・生命と喜びの躍りへと変えるダビデの鍵だ。絶対者からの生気が注がれるとき、この地は逆転される。今は唇を開いて叫ぶときだ。


http://libertyherald.co.kr 2017.03.01 17:43

更新日:2022年6月24日