市民4千人が朴英洙特別検事を人権蹂躙・職権乱用で告発

 

朴誠賢自由統一有権者本部執行委員長、“特検が法に違反して被疑事実公表など人権蹂躙を恣行”


ニューデーリ2017.01.12報道
(2017.1.23)

 

 ▲1月12日の午前、朴誠賢自由統一有権者本部執行委員長が代表告発人として朴英洙特別検事告発状をソウル瑞草洞の大検察庁に出した。 ⓒ自由統一有権者本部提供


 4千人を超える市民たちが崔順実事件を捜査している朴英洙特別検事を職権乱用と人権蹂躙(被疑事実公表)などの疑いで大検察庁に告発した。


 市民たちは朴英洙特検が法律の定めた範囲を超えて違法な捜査をする一方、‘対国民報告’という名目で被疑事実をメディアに知らせるなど、現行法に明白に違反していると告発理由を説明し、“朴英洙特検に対する市民告発運動は朴特検が起訴されるまで続く”と発表した。


 朴誠賢自由統一有権者本部の執行委員長は12日の午前、告発団を代表して朴英洙特検告発状をソウル瑞草区の大検察庁に受付させたと発表した。


 朴誠賢委員長によれば、この日の午前11時まで朴英洙特検告発に参加意思を表明した市民は4,216人だ。朴委員長はこのうち身元確認と告発状の聚合が終わった416人を代表して‘1次分告発状’を受けつけさせたと説明した。


 朴誠賢委員長は“自由統一有権者本部が運営するサイトを通じて告発に参加するという市民たちが増え続けている”、“身元確認と告発状聚合ができれば今後も告発を続ける予定”と付け加えた。


 自由統一有権者本部は、市民告発人申請募集サイト(ubon.kr/sign03)を通して“現在、大韓民国は魔女狩りと人民裁判の狂気に包まれている”とし、“デンマークで恣行されたJTBC記者の密告と誣い、多数の記者によるいじめ、法廷内の撮影などがその例”と言った。


 自由統一有権者本部は“狂気の総本山は朴英洙が率いる特検であると見られる”とし、“特検が人権と法律体系を無視している”と批判した。


 自由統一有権者本部が指摘する朴英洙特検の現行法違反は、△特検法が規定していない‘文化系ブラックリスト’を捜査しまがら広範な召喚調査、家宅捜査などを行った点(特検法第2条、第6条に違反、刑法第123条の職権乱用)、△特検の対象でない‘秘線診療’捜査(特検法第5条の政治的中立違反)、△捜査過程のみをメディアに発表できるという特検法の許容範囲を超えて具体的な被疑事実を公表した行為(特検法第12条及び刑法126条に違反)などだ。


 自由統一有権者本部は特に“特検の‘秘線診療’の捜査は特検法が定めた捜査対象でもないだけでなく、個人の医療情報を暴いた人権侵害行為”と指摘し、“憲法裁判所の弾劾審判に影響を及ぼす意図で行われたものと見られる”と主張した。


 自由統一有権者本部は先週の6日から告発団を募集した。


 代表告発人の朴誠賢執行委員長は“法人は告発人になれず、自然人だけが告発人になれるため、告発という行為は自分の手に血をつける本当に負担になる行為”と言いながら“にもかかわらず、このようにたくさんの市民が朴英洙特検を告発しという事実は、特検が恣行する人権蹂躙と魔女狩りに対する市民たちの怒りが極に達しているのを見せている”と評価した。

 

▲朴英洙特別検査。 ⓒ写真ニューシス


 ‘崔順実特検法’(朴槿恵政府の崔順実など民間人による国政壟断疑惑事件の究明のための特別検事の任命などに関する法律)は特別検事の捜査対象を15項目に限定した(同法2条1〜 15号)。


 最近、メディアが注目する文化界のブラックリストは、特検の捜査対象でないという指摘が少なくなかった。しかし、特検は“特検法解釈によれば捜査対象であるのが明白”と言い反論を一蹴した。


 特検はその根拠として特検法2条8号と15号を挙げた。特検法は‘金尚律前青瓦台教文首席、金鍾徳前文化観光部長官、金鐘前文化観光部次官などが崔順実などのために違法な方法で介入し、関連公務員を不法に人事措置したという疑惑事件’と、特検が捜査過程で新たに認知した関連事件を捜査対象として規定している(同法2条8号と15号)。


 だが、この事案に対しては特検が過剰解釈で捜査対象を不当に広げたという批判も出ている。


www.newdaily.co.kr/news 2017.01.12 16:55

更新日:2022年6月24日