今は法治と秩序をもって

 

大衆の圧迫とメディアの扇動が公正さと正確を損なえば、その終わりは責任のない群衆の叫びだけだ


金成昱

(2016.12.12)


 12月9日、朴槿恵大統領に対する国会の弾劾可決で法的な解決手順が始まった。大統領の選出が憲法に基づいて行われたように退陣も憲法に基づいてこと国家の枠組みが維持される。大統領の違憲と違法が問題となって弾劾されたように、その批判も憲法と法律を守るとき民主的正当性が確保される。憲法裁判所の憲法と良心に立脚した正確な判決を待つ必要がここにある。

 大統領が弾劾起訴された現在の状況で制度的範囲を超えた解決策、力とロウソクによる解決は事実上革命だ。‘朴槿恵即時退陣’‘黄教安など内閣総辞職’さらに、憲法裁判所への威力と圧迫がそうだ。


 ‘広場の民意’を憲政秩序の中で解決せねばならない政治の責任はさらに重い。‘新しい国’を建てようという目標で70年間維持されてきた国家の柱は崩れ落ち得る。法による解決ではなく力による解決は、ロウソクを灯した大衆も予測できなかった災殃だ。数日前、このような予測をした。


 <力による解決は、韓国は保守政党・保守言論の壊滅を経て急進的左傾への道を歩むことになる。国定教科書廃止を筆頭に、新しい法ができて古い法律がなくなる。まず進歩・左派の宿願事業である‘同性愛差別禁止法’などが制定され、‘国家保安法’が廃止されると思われる。


 主体思想派と‘從北’は、統進党解体以前より跋扈する。韓米同盟は弱体化ないし解体への道を歩み、いわゆる韓中友好の名の下、親中路線が強化される。市場経済は無償保育・無償教育・無償医療の社会主義に変わり、自由民主主義は人民民主主義へ進み北韓政権との聯邦制統一に傾く。


 西欧の普遍的価値を離れて大陸の中華文明への回帰、文字通り‘保守政体勢力が焼けて国家の根本が完全に変わる’明日だ。英語に堪能な人材は米国などへ逃避し、資本と財閥も海外へ逃れ始め得る。社会主義への財源を調達するため中産層は増税の圧力に直面する。


 保守右派・中道右派・中道左派の大衆たち、素朴な憤怒からロウソクを灯した市民多数もこのような未来を予想できない。しかし、激しい憤怒で開ける変革の幕後には国民が耐え難い不気味な何が顔を隠している。無秩序・混沌・混乱と空間が止み、天の公義がこの地に臨むよう、そのように天の心を抱いた指導者が現れるよう叫ぶだけだ。>


 混沌、空虚、暗闇が晴れて国の秩序と権威が立てられることを祈る。まず憲法裁判所の弾劾手続きが公正で正確に行われなければならない。大衆の圧迫とメディアの扇動が公正さと正確を損なえば、その終わりは責任のない群衆の叫びだけだ。3年間続けて2%台の低成長の視界ゼロの最悪の経済がついに1%台に沈む艱難をもたらし兼ねない。叫ぶ者たちに神は奇跡を許される。


http://libertyherald.co.kr 2016.12.10 22:52

更新日:2022年6月24日