下野の後に起きる事変

対国民談話は最後の機会かもしれない


金成昱(社)韓国自由連合代表

(2016.11.7)


 大統領の対国民談話が早ければ明日(11月4日)出る。左派の攻勢とマスコミの誇張も混じっているが沈積物を取り除いて確認された事実は、大統領の嘘と不法があったということだ。崔順実秘線と関連して“未確認の暴露性発言”と言ったが事実でなかったし、“崔氏の意見を聞いただけで、青瓦台の補佐体系が完備された後やめた”と言ったがこれも事実でなかった。


 安鍾範前青瓦台首席が検察の調査で、Kスポーツとミール財団のため800億ウォンを募金したのは“大統領の指示に従ったことだ”と陳述したという報道が出た。この報道が事実なら大統領は第三者贈賄罪に該当する。弾劾の事由になり得る。

 間もなく出る大統領の対国民談話は、確認された偽りと不法に対する率直な是認と捜査および処罰に対する覚悟が含まれねばならない。結局は正直な懺悔だ。これは強まる朴槿恵退陣示威がもたらす不安と暴力の反作用と結合して悪化した国民の心を緩和させる触媒になり得る。任期を全うできなくても、憲法が定めた弾劾の手続きを踏みながら激昂した民心を鎮める時間を稼げる。


 先週の90秒間の謝罪のような難解な言い訳が繰り返されれば‘下野’を求める世論に火が付き、予定された(退陣を要求する)場外決起は力を得る。数十万の群衆が集まり、警察が鎮圧を放棄すれば、青瓦台は示威隊に包囲される。孤立無援の状態で大統領が下野すれば革命の嵐が国体を根っこから揺るがすはずだ。60日以内に選出される大統領は激昂した事変的な雰囲気の中でかつて見られなかった過激な措置を講ずるだろう。合理的な保守性向の人々も制度圏から排除され‘連邦制’のような事変的状況が起こり得る。


 朴大統領の対国民談話は最後の機会かもしれない。彼女の口から国民の心を慰める真実の言語が出るように叫ぶ瞬間だ。この国と民族のため専心を尽くして叫べば、予期できなかった南韓急変を覆う超大型の北韓急変が起きるかも知れない。


http://libertyherald.co.kr 2016-11-04 00:01

更新日:2022年6月24日