緊張している大統領とのどかな官僚たち、核民間防衛訓練はなぜしないか

 

大統領は核危機を強調しているのに、官僚たちは核民防衛訓練もしない。従北勢力と野党、そして金正恩が怖いのか。

趙甲済

(2016.9.12)


 敵が核武装をし連日、核攻撃を脅迫するのに、核爆弾もなく防御網もない韓国は、どういうつもりで避難訓練もしないのか。自殺すると決意したのか。


 朴槿惠大統領は連日、北韓と金正恩の核脅威を強調している。一戦を交える意志を感じる時がある。ところで、官僚たちはのどかだ。毎月の15日に実施する民防衛訓練で核爆弾が落ちる状況に備えた訓練をしたことがない。


  「訓練状況です。空襲警報、空襲警報を発令します!50ktの核爆弾が龍山に落ちました。全国民は直ちに地下施設へ避難してください。近くの地下道、地下鉄、地下室、遮蔽物などに入って放送を聞いてください。核爆弾投下による放射能に露出しないよう絶対に室外に出ないでください。」

 このような放送が毎月1回は放送されねばならない。そうしてこそ、国民も正気に戻り、THAAD反対のような国家的自殺行動をやめるだろう。国民が北韓の核脅威に鈍感だと慨嘆するのではなく、政府が深刻さを教える措置を先に取るべきではないか。政府が核防護訓練もせず、国民にばかりが警戒心を持てと?


 政府が核防護訓練をすると、金正恩を追従する従北勢力や一部の野党、そして進歩を自称する反逆者たちが一斉に立ち上がるかも知れない。それは良い機会だ。核をもって天下を二分することができる。「大韓民国勢力なのか、反大韓民国勢力なのか」と。縮めれば「大勢か反大勢か」だ。


 国民安全処のホームページに掲載され国民行動要領にも化学兵器攻撃への対策だけで、いざ緊急は核攻撃への対策はない。公務員が朴大統領より金正恩勢力をもっと恐れているかと疑われる。


 敵が核武装をし連日、核攻撃を脅迫するのに、核爆弾もなく防御網もない韓国は、どういうつもりで避難訓練もしないのか。自殺すると決意したのか。


 北韓は核武装をした状態でも核民間防衛訓練をする。北韓は2010年11月、冬季訓練を控えて核・化学戦に備えた民間防衛訓練を強化することに対する軍事委員会の指示文と具体的な訓練要綱を下したと、自由アジア放送(RFA)が報道したことがある。


 北韓の公務員たちは貧しいものの精神力においては韓国より勝る。世界史を見れば、腹が減った軍隊が満腹の軍隊に勝った事例は数多い。


www.chogabje.com 2016-09-10 10:09

更新日:2022年6月24日