世界史に類例のない韓民族の5回の決死抗戦

5回の決死抗戰はすべて当代最強の軍事大国を相手にした戦争で、その影響も世界史的意味を持つ。高句麗の対隋・唐抗戦、新羅の対唐決戦、高麗の対モンゴル抗戰、朝鮮の壬辰乱勝利、そして韓国戦。

 趙甲済

(2016.6.6)


 階級闘争論に染まった多くの国史学者と一部の教師、一部の政治家、一部のジャーナリストは民族史の2大快挙である新羅の対唐決戦と三国統一、大韓民国の韓国戦争の勝利と戦後の近代化を卑下、北韓政権を庇う。そういう歴史破壊の決定版が左寄りの韓国史教科書だ。民族の誇りを民族の羞恥にするこの者らがまさに逆賊だ。

 韓民族は平和を愛するが侵略を受けると決死抗戰する伝統がある。このような気質のおかげで、世界最強の国、最高の文化の隣にいながらも民族的自我と独立を維持できたはずだ。韓民族は世界史的な意味のある5つの決死抗戰を行った記録がある。

* 612〜645年:高句麗の対隋、対唐抗戦。612年、嬰陽王のときの薩水大捷、645年、宝藏王時代の安市城の戦いで代表される。世界最強国である隋と唐を相手に血戦を戦って韓半島が中国化されることを阻止した。乙支文徳と楊萬春などが英雄だ。

* 670〜676年:新羅の対唐決戦。唐が百済と高句麗を滅ぼした後、新羅まで属国化しようとしたため、最盛期だった世界最強国の精鋭軍を相手に陸と海で戦争をして勝利することで、韓半島を韓民族の生存空間として確保しただけでなく、その後250年間続いた東アジアの平和と繁栄を開いた。韓民族と韓国語がこの決戰によって作られた。金庾信と文武王が指導者だった。

* 1231〜1270年:高麗の対夢抗戦。世界最強の騎馬軍団を保有したモンゴル軍が9回も侵略してきたが、武臣政権が率いた高麗の指導部は江華島で籠城して決死抗戦、40年間持ち堪えた。モンゴル軍を相手に最も長く抵抗した記録を残した。モンゴルも高麗の闘志を高く買って降伏後の高麗王朝を優遇した。高麗の武臣政権、僧兵、三別抄などが英雄だ。

* 1592〜1598年:当時、世界最強の陸軍だった日本軍を相手にした国際戦争で、宣祖の朝鮮は水軍と義兵が持ち堪える間に明の助けを得て勝った。李舜臣、柳成龍、義兵などが英雄で、宣祖の戦争指導も高く評価されるべきだ。

* 1950〜1953年:世界最強の陸軍国であるソ連と中共の支援を受けた北韓共産軍の奇襲南侵を受けた韓国は、軍・官・民が李承晩を中心に団結して抵抗し、米軍をはじめ国連軍が派兵されて侵略意図を粉砕、国際共産主義勢力の膨張を止めた。韓国戦を契機に台湾が助かり、日本が経済復興し、西ドイツは再武装、NATOは軍事同盟体制に強化された。韓国は戦後に経済発展と民主化にも成功して、自由の防波堤かつ自由陣営のモデルハウスの役割をなした。米国は軍事費を3倍に増やし兵力を倍增させ、本格的な対ソ軍備競争を始めて40年後、共産陣営が崩れるようにした。韓国戦争で韓米軍を中心とした国連軍が持ちこたえのおかげで、世界数十億の人口が自由と繁栄を享受するようになったから韓国戦は世界が勝った戦争だ。李承晩、国軍、トルーマン、マッカーサー、リッジウェイなどが英雄だ。

 5回の決死抗戦はすべて当代の最強の軍事強国を相手にした戦争で、その影響も世界史的意味を持つ。プロの軍隊同士が戦うヨーロッパ式の戦争ではなく、軍・官・民が一つになった総力戦だった。5回の決死抗戦の中で結果が最も良いのは、新羅の対唐決戦と大韓民国の韓国戦勝利だ。韓民族だけでなく、東アジアと世界全体の平和、自由、繁栄に貢献した勝利だった。そういう観点で、7世紀末の新羅人と20世紀の大韓民国の国民たちは世界史的英雄たちだ。最も偉大な世代だ。

 階級闘争論に染まった多くの国史学者と一部の教師、一部の政治家、一部のジャーナリストは民族史の2大快挙である新羅の対唐決戦と三国統一、大韓民国の韓国戦争の勝利と戦後の近代化を卑下、北韓政権を庇う。そういう歴史破壊の決定版が左寄りの韓国史教科書だ。民族の誇りを民族の羞恥にするこの者らがまさに逆賊だ。

www.chogabje.com 2016-05-30、11:10

更新日:2022年6月24日