5.18光州事態に関する拭えない疑問

 

Evergreen
(2016.5.13)

 

 5.18光州事態に関する疑問点はあまりにも多すぎていちいち列挙できないほどだ。その中で最も荒唐なことは北韓で5.18称えるという事実だ。なぜ敵国の光州で起きた暴動を北韓で称えて行事を行うのかこれこそ謎だ。不思議なほどでない。北韓の高位関係者がソウルを訪問した時、あえて遠い光州の5.18墓地に行って雨の中でも頭を下げて参拝する姿があまりにおかしくて目を洗って見たほどだ。


 あいつらは気が狂った。将軍様に3代まで粛清されるべきことだ。なのに、南韓国のメディアや評論家や政治家たちはまったく取り上げもしなかった。北韓がいつから南韓の暴動事態で犠牲になった英霊の墓地を訪れて参拝したか。牛が笑うことだ。バカでないなら誰でもその行為を不思議に思うべきだ。

 ‘全斗煥を引き裂いて殺そう’という暴動のスローガンが気に入って?全斗煥が憎くて?いや、憎いと言えば、彼らの不倶戴天の敵は李承晩だ。韓国で最も大きい規模の国家的な抗争は、李承晩時代の1960年の4.19学生デモで、その公園の墓地はソウルにある。敵国の示威の犠牲者墓地を参拝する聖人君子のような北韓でもないが、近くの所でなく遠い光州まで行くのが理解できない。


 後から分かったが、北韓では毎年‘5.18’を盛大に記念していた。北韓が最高や最上と見なすことには‘5.18’と名誉の称号がつく。例えば戦車にも‘5.18前進号’、‘ 5.18少年号戦車’、優秀な生産職場にも‘栄誉の5.18青年職場’、‘5.18食品加工工場’、‘5.18さなぎ青年作業班’、‘5.18青年製鉄所’北韓で最大の1万トンのプレスに‘5.18青年号’、鉄道駅には‘5.18無事故定時牽引超過運動’という文字が書かれてある。これは脱北者たちも証言した。


 そのように金日成は‘5.18’に最高の価値を付与していたのだ。金日成が呆けたのか。米のご飯に肉の汁を与えられなかった人民が気になって気がおかしくなったのか。何の関係もない南朝鮮での示威日付を北韓の至る所に殿堂のように付けてはいないはずだ。そういうことに対して、歴代の韓国政権は知っていながらも、多くの頭脳を動員して究明しようとしなかった、職務遺棄をした無能な政府だった。

 金日成が正気を失わない限り、他国の変乱を記念はしないはずだ。彼らが称える‘5.18’とはどういう‘5.18’なのか。祝日でもなく、われわ れが知っている常識では北韓で5月18日という日付に国家的な大変乱が起きたことがない。では、その日に外勢から北韓が解放されたか、他国との戦争で大勝 利を収めたことがあるべきだが、そのようなことはない。


 北韓は外国どころか他の地域を訪ねるためにも旅行証を取得せねばならず、獣の檻のようなところで死んだ金日成と金正日の写真を見るときは悲しい表情で目 から涙を絞らねばならず、金正恩が軍部隊に視察を来れば感激の涙を流しながら両手を挙げて飛び上がり、船に乗って去る金正恩を追いかけて‘委員長様’と泣 きながら水の中に飛び込む狂気の国だ。


 世の中でまたとないその恐怖の独裁国で‘5.18’のような変乱を起こすか加担したら3族を滅ぼしたはずで、光州でのように銃を持って人民軍に向かって 発砲したら9族を滅ぼしたはずだ。ならば、北韓が書き掲揚して記念する‘5.18’という数字と記念行事は、北で起きた事件ではないということだ。まさに 南韓の‘光州5.18’なのだ。


 ところで、大韓民国では‘5.18暴動’をおいて9族を滅ぼす代わりに‘民主化の闘士’だの‘国家有功者’だのと称えられ褒賞金はもちろん、子々孫々が 国家的恵沢を享受している。いつからか、この国では国に銃を撃った暴徒やスパイとアカたちが‘民主化闘士’になった。国家に反逆した罪で服役すれば左翼に 特待遇を受けて民主化闘士と推戴され補償金も受け国会にまで進出して政治家になった。


 この現象がいつから起きたか。憲法なんかは眼中にもなかった金泳三が、個人的な政治危機を免れようと一事不再理の原則を無視し呆れて笑いも出ない、新た に誕生させた‘自然法’や弓裔以来1100年ぶりに復活させた‘観心法’で‘5.18事態’を‘光州民主化運動’に再判決を下してから亡国に突き進む新し い歴史が始まったのだ。


 続いて、金大中と盧武鉉が政権を取るやその時までもモグラのように地下で活動していた赤の‘進歩’たちが、鼠のように溝の底に潜んでいた赤の左翼たちが 地上に出て金大中の無限の日差しを浴びながら要所要所に根を下ろすようになった。そして誇らしげに‘中道’を叫んだ李明博と、和合を叫んだ朴槿恵が同調し た。私は大統領というこの人間たちこそ国の最高逆賊と考えている。


 彼らが政権を握っている間、今も‘光州5.18’は与野党の政治家たちの思想的故郷になり、何かがあれば湖南精神、光州精神、金大中精神、5.18精神 を叫んびながらちょろちょろと先を争って5.18墓地を訪ねる。おそらく自分の親のお墓よりもっと多く参拝したはずだ。彼らを見る6.25参戦勇士、 6.25のとき戦死した各国の国連軍、4.19義挙の英霊、ベトナム戦の英霊たち、5.18光州暴動のとき国を護った鎮圧軍の英霊たちが涙を流しているは ずだ。


 野党とメディアらは‘5.18精神’、金大中精神、湖南精神を日常的に口にする。国がなぜこの有様なのか。そういう人々は5.18と金大中の正体を分 かってはおり、金日成の言葉を噂でも聞いてみたのか。金日成が普段“5.18は私がやった対南工作の中で最も大きな成功作だった”と自賛したという話をデ マとばかり片づけないのは、北側が‘5.18’をそれほど高く評価し記念している厳然たる事実から、その話を聞き流してはならないのだ。


 1999年5月11日付の聯合ニュースが“北、鉄道‘5.18無事故定時牽引超過運動’”という題目で書いた記事の内容を見ると、

 [(ソウル=連合ニュース)沈ギュソク記者- 北韓の内閣鉄道省の崔ピョンイル副局長は11日、原材料と営農物資の円滑な輸送を強調しながら各驛に‘5.18無事故定時牽引超過運動’を展開していくよう強調した。‘無事故定時牽引超過運動’とは1979年から始まった鉄道部門の労働者たちの努力競争運動で、無事故と定時牽引超過部門に分けて進められる。崔副局長は鉄道節を迎えてこの日、中央放送に出演して石炭、丸太、セメント、営農物資輸送の重要性を指摘した鉄道部門の関係者らに“責任感を持って5.18無事故定時牽引超過運動の炎をさらに激しく燃え上がらせねばならない”と促した]と書いた。


 ところで、この聯合ニュースは、北韓が堂々と‘5.18’を用いることが少しも異様でないようだ。何の説明も異議も付けなかった。記者も編集長も‘5.18’という単語を世界共通語であると考えて何の疑問がなかったのなら、何かおかしな奴らだ。正常人なら“彼らがなぜ5.18を北韓に持って行ってあらゆることに神なるもののように付けるのか”と、疑問符を付けたはずだ。


 私の考えでは聯合ニュースが、北韓が‘5.18’を称えている異常で不審な行動を密かに国民に知らせて公論化しようとした意図ではなかったのかと良い方向にも考えてみる。


 朴正煕大統領が殺害され崔圭夏首相が権限代行をするとき、金大中は今だと思って大規模示威を計画したが、事前に検挙されて霧散され下手人はバラバラになって戦意を喪失した。なのに、光州で大学生(?)のような、一部の集団が戒厳軍に石を投げて挑発して示威が勃発する常識外のことが起きた。そして、光州では双方の間で銃を乱射する建国以来初めての反逆の都市、修羅場になった。


 そのとき、神出鬼没の伝説の600人の延世・高麗大生の活躍が登場する。誰も知らなかった44か所の武器庫まで襲って重武装した数百両の車や装甲車を運転して現れた彼らは、むしろ神だった。ところで、光州でそこまで強調する‘5.18’のとき活躍した600人の延・高大生たちが35年が過ぎた今も“私がそのときの大学生です”と言い現れる人が一人もいない。


 幽霊のように現れては煙のように消えた大学生たちは当時、延世大学校と高麗大学で、教育界や国民も知らないうちに戦闘兵科を新設して特殊訓練を受けたのか。600人もあるから学科が戦闘大学の特攻隊科、重火器科、装甲車科、爆発物科に分かれて特殊訓練を受けていて光州に投入された特攻隊生だった。学校(延世・高麗大学校)が一流だったためか、彼らには大韓民国の自慢の空輸部隊で構成された鎮圧軍もかなわなかった。大学生がそれほどだから韓国はどの国と戦争をしてもすべて勝つはずだ。

 警察署で取り調べを受けただけでも特別法によって英雄になり有功者として末永く恵沢を受けるのに、なぜこの良い機会に彼ら600人は存在を現わさないのか。彼らは現れず、北韓では毎年‘5.18’を光州より盛大に十日間も記念するよいうから希代の謎と言わざるを得ない。


 いくら北韓がとんでもない集団と言っても、‘光州5.18’を記念するとは何かおかしくないか。それで、ある学者がそのような不審な事件に疑問を抱いて刻苦の研究の末、真実を究明したら、直ちに金大中政府の下で反逆者とされて光州まで連行されながらリンチされ、投獄されたから、怪しいにおいを放つ‘5.18’と北韓は分けようとしても分けられない不可分の関係であることを証明したのだ。


www.systemclub.co.kr 2016-04-30 21:09

更新日:2022年6月24日