今日(2月15日)付の中央日報は、自衛の核武装論を‛理性的議論を阻害し國論を分裂させるおそれのある’極端な主張だと誹謗した。中央が紹介した世論調査には自衛の核武装に賛成する国民が67.7％、反対が30.5％だ。

　中央日報のメガネで見れば、鄭夢準前ハンナラ党代表、尹龍男元合同参謀議長、朴槿元国連大使、金大中朝鮮日報前主筆、元裕哲与党院内代表など自衛の核武装論を提起する人々は國論を分裂させる人々だ。核武装賛成の国民約3分の2も極端論者だ。敵が核武装したからわれわれも生きるためには核を持たねばならないという主張はすべての生命体の固有の実存的要求、つまり生存本能だ。核は核をもってのみ対応できるという検証された理論でかつ現実と事実に基づいた最も理性的な判断でもある。

 

　5000万の命をどう行動するか分からない虐殺者の手に任せておくわけにはいかないという切迫感から出た主張が非理性的で國論分裂なら、独立運動も反共愛国運動も國論分裂だった(日帝と共産党の立場では)。中央日報が自衛の核武装論者を国論分裂者と罵倒するために出した、いわゆる専門家は上記の核武装論者に比べると経綸や論理、そして悩みの深さの面で相手にならない。

　中央日報は核武装論共に左派が主張する‛総選挙用の北風企画説’を同格に置いて兩非論を展開する。北風企画説は嘘に基づいた陰謀論なのに、これを絶対多数が支持する核武装論と同級に取り扱うこと自体が中央日報の卑劣な姿勢を証明する。核武装論を戯画化するための言葉の遊びではないか。

　中央日報はTHAAD問題を論じる社説では、駐韓米軍が自らの経費、韓半島に配置しようとするTHAADを恰も韓国が国防予算で導入するかのようにほぼ捏造水準の歪曲をして、読者たちの適切な判断を妨げた。

　中央日報の安保理念など体制問題と関連した最近の社説、コラム、編集態度などを総合すると、この新聞が反大韓民国勢力に保険を掛けるため、このような反ジャーナリズム的行動をしていると疑わざるを得ない。

　<代表的なのが‛独自の核武装論’と‛総選挙用の北風企画説'だ。しかし、このような極端な主張は、理性的な議論を阻害し国論分裂を煽るという憂慮が大きくなりつつある。>

　この文は記事でない。正当な主張と嘘を一つの塊にして極端と規定したことからが論理学の初歩にもなれないレベルで、この新聞社の‛憂慮’をあたかも不特定多数の‛憂慮’であるかのようにすり替えた文章は、まともな言論社では部長が読んでゴミ箱に捨てねばならない水準だ。中央日報が日帝時代に活動したらこう書いただろうか。

　<代表的なのが武装独立運動論と韓日併合無効論だ。ところが、このような極端な主張らは理性的な議論を阻害し民族分裂を助長するという憂慮が大きくなりつつある。>

　植民地奴隷根性を脱却していない者たちは、自分の力で自らを護ろうとする人を見れば、無性に嫉妬する。奴隷は勇敢な人を見ると、自分がもっと恥ずかしくなるため勇者を憎むのだ。

 

　国民の3分の2を国論分裂者と罵倒した中央日報は歴史と国民の審判を受けるだろう。

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factfinding/‛THAAD配備’を‛THAAD導入’と歪曲：繰り返される中央日報社説の誤報

 

　このような重大事案に対してこのように大きな誤報が繰り返されるのが不思議だ。中央日報がTHAADの配備に反対するため事実を歪曲していると疑うに値する。 - 趙甲濟 -

　中央日報の今日(2月15日)付の社説のタイトルは、「北韓のミサイル発射に強く対処しなければ」だ。このような件がある。

　<もちろん無条件THAADを導入しようという話ではない。1個砲隊を導入するのに2兆ウォン以上がかかるから、専ら安保と国益の次元で冷静に判断しなければならない。わが国の一年国防費は38兆ウォンだ。このうち経常費に該当する戦力運営費が27兆ウォンを占める。先端兵器の開発や購入などに使えるのは11兆ウォン余りだという話だ。そういう状況で、2兆ウォンを超えるTHAADを導入するということは普通のことではない。>

　社説の筆者は‛THAADの配備’を‛THAAD導入’と書いた。駐韓米軍が自国の予算で購入したTHAADを在韓米軍基地防御のため韓国に配備するということであって、韓国がTHAADを購入するということではない。ところで、中央日報の論説委員は基礎的な事実関係を誤解、韓国の国防予算でTHAADを導入すると前提して、<そのような状況で2兆ウォンを超えるTHAADを導入するということは並大抵のことではない>と書いた。

　数日前にも同じミスがあった。このような重大事案に対してこのように大きな誤報が繰り返されているというのが不思議だ。中央日報がTHAAD配備に反対するため、事実を歪曲していると疑うに値する。

　去る7日の午後の韓米両国の共同発表文を読んで見よう。

　<大韓民国と米国は最近、核実験と長距離弾道ミサイルの発射が大韓民国とアジア太平洋地域全体の平和と安定に対する北韓の深刻な核・WMDおよび弾道ミサイルの脅威を示すものと判断した。

　米国と大韓民国は増大する北韓の脅威に対応するため韓米同盟のミサイル防衛態勢を向上させる措置として、在韓米軍のTHAAD(終末段階高高度地域防衛体系)の配備可能性に対する公式協議の開始を韓米同盟次元で決定した。このような韓米同盟の決定は、韓米連合軍司令官兼在韓米軍司令官であるカーティスM.スカパロッティ大将の建議によって実現した。

　韓米の公式協議の目的は可能な限り早期にTHAADの韓半島配備と作戦遂行可能性を共同で模索することにある。

　今後行われる両国の議論は、大韓民国を防御する米国の徹底した公約を示すものだ。このような目的のため、韓米同盟は大韓民国と在韓米軍の防御能力を維持するため韓半島においての対応態勢を定期的に評価し調整している。

　韓米同盟が、このような防御的措置を取らざるを得ない理由は、今までわれわれが注目してきたように、北韓が戦略的挑発を敢行し、非核化に対する真摯で信頼性のある協商を拒否しているからだ。

　THAAD体系が韓半島に配備されると、北韓に対してのみ運用され、多層ミサイル防衛に寄与して、北韓のミサイルの脅威に対する韓米同盟の現存ミサイル防衛能力を強化させるようになる。>

　発表文の中の‛在韓米軍のTHAAD(終末段階高高度地域防衛体系)配備’が中央日報の社説では‛韓国の国防予算によるTHAAD導入’に変わった。

www.chogabje.com 2016-02-15 19:05