北進統一論と自衛の核武装論、大韓民国は現状を打破してこそ生存する!

12個項の緊急措置を提案する。今は無謀に、時には無鉄砲に行動するときだ。

(2016. 2.10)

趙甲済

 

 交戦中の敵が核武装をしたのに、われわれには核もなく、核を防ぐ方法がない。核爆弾の発射ボタンを押す権限のある者は、何をやるかわからない‘情緒不安定者’だ。この者が今ボタンを押せばソウル上空で核爆弾が爆発するまで7分かかる。韓国の経済力の約60%が集中した首都圏が破滅する瞬間、韓国は回復不能の致命傷を負う。原子爆弾が発明されてから71年、どの国もこれほど程度の危機に直面したことがない。

 

 核兵器と通常兵器の決定的な差は先制奇襲攻撃の効果だ。通常兵器では先制攻撃をされても反撃して勝利することができる。核兵器は先制攻撃された方は反撃力を喪失、敗北するほどではなく、滅亡する可能性が高い。核兵器は抑止で失敗した瞬間、戦略は失敗する。核戰略の核心は相手が発射できないようにすることに力を集中し、やられても反撃できる能力を溫存させることが重要だ。

 1.金正恩政権の4回目の核および長距離ミサイル実験で、統一大当たり論、韓半島信頼プロセス、DMZ内の平和公園構想、北核解決のための親中路線は廃棄するか、根本的に修正すべきだ。

 

 2.‘挙国的核安保体制’の構築を最優先課題とせねばならない。自衛の核武装、NPT脱退、サード配置、多層的な核ミサイル防衛体系、国民投票、北韓指導部無力化工作、韓米核共有制度の検討、米国の核の傘の約束明瞭化など総合的な対策が含まれるべきだ。

 

 3.北韓が反則し中国が庇護する不公正な‘韓半島の核ゲーム’のルールを変えねばならない。6者協議で審判役の中国が、北側選手の反則を覆って韓国選手にだけルールを守れと言いから、われわれは審判の不公正さを国際社会に暴露して退場すべきだ。大韓民国政府は、NPT(核拡散防止条約)、国連安全保障理事会、6者協議、米国の核の傘が北側の核武装を阻止することに失敗し、敵が核兵器の大量生産体制を整えて核兵器を小型化し、核ミサイルを実戦配備する段階に達したため、韓国は国家生存の次元で正当防衛的措置をとる主權的権利があることを闡明せねばならない。5000万の国民の生存がかかった問題を外国や国際機関に任せるわけにはいかないことも明確にすべきだ。現状を打破してこそ生き残れる。

 

 4.このような国家意志を集約的に、衝撃的に表現できる方法を模索しなければならない。自衛の核武装の許容などNPT体制の改革を要求し、‘6カ月以内に北の核武装を解体させないとNPTを脱退する’という予告をする方法もある。核武装などをかけた国民投票で圧倒的な国民世論を確認する方法もある。

 

 5.北側が米国と談判しようと提議する場合に備えて、韓国は“われわれが参加しない会談に反対する”と明確に釘を刺さねばならない。北韓側は緊張を高めた後、米北談判を通じて核問題を解決しようと言い、平和協定締結、駐韓米軍撤収などを要求するはずだ。

 

 6.政党らは北核対策や自衛の核武装に対する政策を提示、総選挙と大統領選挙で有権者の判断を求めなければならない。

 

 7.政府と国民は、傍観者の姿勢を捨てるべきだ。北側の核武装を無力化させるためには一戦を辞さずの態勢を取るしかない。

 

 8.敵の非対称戦略に対してわれわれも非対称戦略を駆使せねばならない。敵の核をわれわれの経済力で無力化させる戦略だ。‘お金vs.核’だ。核を防御することに、金正恩政権を倒すことに金を使わねばならない。特に、われわれが持っている科学技術力を総動員する。

 

 9.金正恩をターゲットにして、‘韓民族の敵’、‘人類の敵’と規定し力を集中させる。

 

 10.北韓の核脅威にさらされている日本や台湾とも協調する。中国を圧迫してイラン水準の制裁を北韓に強要せねばならない。

 

 11.イランと北韓の核協力体制を監視しなければならない。

 

 12.急いで韓半島で恐怖の均衡を作らねばならない。金正恩に、核兵器を放棄しないと滅び核を使ったら先に死ぬことを確実に認識させなければならない。

 

 ‘自衛の核武装論’は、絶体絶命の危機に直面した大韓民国が選択せざるを得ない、切迫した国家生存次元の決断、その集約された表現だ。生き残るための正当防衛でもある。これは李承晩の北進統一論と同じ脈絡だ。李大統領は休戦協商から韓国が疎外されるや、北進統一論を打ち出して米国を圧迫、韓米同盟を生み出した。韓国人たちが自衛の核武装に国民と国家の生存の命運をかける姿勢を示せば、世界を緊張させて突破口を切り開けるはずだ。今は無謀に、時には無鉄砲に行動すべきときだ。

 

www.chogabje.com 2016-02-07 16:53

更新日:2022年6月24日