‘親中事大党’であることを自白した‛共に民主党’!

THAAD配備は中国の了解が必要ってと?祖国と同盟国よりも、敵の同盟国を主人として仕えるという奴隷根性と利敵性の発露だ。

(2016. 2.10)

趙甲済

 大韓民国は‛共に民主党’の核心勢力とは共存できないのではないか。中国の顔色を窺いながら、金正恩の核ミサイルを防御するサードの配置に反対する政党が大韓民国に存在できるのか

 ‛共に民主党’は2月7日、韓米がサード(THAAD・終末高高度防御体系)配備を公式協議することにしたことと関連して“待っていたかのように発表したTHAAD配備の公式協議開始は遺憾だ”と非難した。

 ‛共に民主’の金聖洙代弁人はこの日の午後、書面ブリーフィングを通じて“わが党は今までサードの韓半島配備について世論の十分な収斂と慎重な判断を強く求めてきた”、“北韓の長距離ミサイル発射を待っていたかのように、国防部が今日THAADの配備協議を開始すると発表したのは遺憾だ”と表明した。彼はまた、“THAADの配備は北東アジアに新しい緊張を造成し、特に中国の反発を招いて対中国外交に重大な亀裂を招く恐れが大きい”、“中国を説得できなかったとき、われわれが甘受すべき経済的不利益と外交・安保的不安を考慮すれば、韓米両国政府の対中国説得が非常に重要だ”と主張した。

 ‛共に民主党’が対中事大主義政党であることを公式に宣言したのだ。

 THAADは米国が北側の核ミサイルから在韓米軍を護るために自らの負担で配備しようとするものだ。付随的に韓国の防御にも役に立つ。中国を攻撃する武器ではなく純粋な防御兵器だ。中国を刺激することでも、中国の了解を得る事案でもない。今のところ、北側の核ミサイル実戦配備に対するほぼ唯一の防御体系だ。

 韓米同盟次元でこの配備を許容するのは同盟国の義務で主権国家の権利だ。なのに‛共に民主’は事実上、中国の許可を受けねばならないと主張しているのだ。中国は北韓の軍事同盟国だ。祖国よりも、同盟国よりも敵の同盟国を主人として仕えるという奴隷根性と利敵性の発露だ。

 ‛共に民主’が最小限の均衡感覚や愛国心があったら、中国に対して‛責任を持って北の核武装を阻止せよ’という要求程度は添付すべきだった。5000万国民の命がかかった、自國の核心的安保政策の決定を敵の同盟国である中国に任せるという恥辱的発想は朝鮮時代にもなかった水準だ。

 ‛共に民主’の核心勢力は‛核・人・従勢力'だから充分あり得ることだ。北韓の核開発を支援し、人権弾圧を庇護し従北勢力と組んできた勢力だから、その事大主義の奴隷根性が消えるわけがない。利敵行為に至った対中事大主義を総選挙で審判しよう。

 シェイクスピア研究家が言った言葉が思い出される。惡はいつも自らを現す。

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 *共に民主党の核心勢力の素顔 - 国という字を見るだけで発作を起こす反国勢力

 「新しい政治民主連合」という長い党名を‛共に民主党’に変えたが中心勢力はそのままだ。党名は変わっても本性は変わらない。私は2005年から「開かれたウリ党」という詐欺的党名では絶対に再執権できないと予測した。フランスの啓蒙思想家・ヴォルテールは、「神聖ローマ帝国(Holy Roman Empire)」を“神聖でもローマらしくも帝国らしくもない”と揶揄したことがある。彼が生きていたら、“新しい政治でもなく、民主主義でもなく、連合でもない”と言ったはずだ。

 ‛共に民主党’と書いて‛核人從’と読むべき理由がある。北韓政権の核開発を助け(現金を提供、時間を提供)、北韓政権の人權弾圧を庇護し、‛北韓式地獄’を作るとした從北の統合進歩党と組んだ勢力が主導する政党であるためだ。ここにもう1つを加えれば、この勢力の‛反国性'だ。彼らは国という字を見るだけで発作を起こす。驚くか怒る。普通の韓国人たちは国という字の前で襟を正して尊敬、尊重する心が自然に湧くのとは対照的だ。

 1.この政党の核心勢力は国情院、国軍、国史、建国、国會、国家アイデンティティ、国民、国法、国旗、国歌、国定化に対して敵対的で、攻撃的で、無視するか尊重しない。国という字を見るだけで憎悪心が起こるようだ。

 2.その原因は簡単だ。この政党の核心勢力は‛階級闘争論’という世界観(価値観)を持っている。彼らを左派と呼ぶ。階級闘争論は国家の存在意味を否定する。国家と国家アイデンティティおよび国家装置(国法など)を支配階級の統治手段とみなす。そういう既存秩序を否定し転覆して被支配階級であるプロレタリアートが独裁的政権を樹立することを民主主義と呼ぶ。このような信念の持ち主たちが樹立したプロレタリア独裁政権では党が国家を支配する。階級闘争論に陥れば、国家や国家を護り発展させる人々に対する尊敬心が消えるくらいではなく、彼らを敵対的に見るようになる。このような価値観を信念化した左派は国という字を見るだけで気持ちが悪いのだ。

 3.‛共に民主党’の核心勢力は、大韓民国の建国記念日を否定し、国家を建てた李承晩とその国家を護った国軍とその国家を富国强兵の国に育てた朴正熙、このような国家を助けてくれた米国が全部憎いわけだ。この党の核心メンバーが、国を護った白善燁将軍を‛民族反逆者’と罵ったのは自分たちの民族反逆性を自ら暴露したのだ。

 4.大韓民国憲法に盛り込まれている個人、国民、国家の概念は、自由、平等、福祉、幸福の主体であり、人種、部族、階級、民族より普遍的価値が強い概念だ。国民と国家を分裂させる階級闘争論は、歴史的発展の守旧反動の役割をなすという事実が確認されて歴史のゴミ箱に投げられた古い理念だ。‛共に民主党’の核心勢力は守旧極左だ。

 5.このような核心勢力は党名を変えても変わるものはない。偽装廃業・新装開店の繰り返しにすぎない。

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 *新しい政治民主連合=共に民主党の核心勢力の理念的正体を要約する

 1.核:彼らは核開発中の北韓政権を現金で助けた。北が核実験に成功するやこれに呼応し、韓米連合司令部の解体を決定、米国が提供する核の傘を破ろうとした。敵が核を小型化して‛核ミサイルの実戦配備’の段階に達するや防御網の建設(THAAD配置など)にも反対、祖国を敵の核の前で裸にした。

 2.人:彼らは間諜だけを助ける国家保安法の廃止を執拗に推進しながら、北韓住民を助ける人権法制定は必死に妨害、国連が反人道犯罪集団と規定した金正恩政権の人権弾圧を幇助している。

 3.從:彼らは2012年の総選挙の際、韓国を‛北韓式社会主義’の世の中に引っくり返すと誓った從北統進党と政策連合をして候補を一本化し国会議席を増やした。憲法裁判所は、統進党を反国家的違憲政党と規定し解散させたが、彼らはその政党と組んだことに対して一度も謝罪せず庇護し続けている。祖国を北韓式地獄にするとした政党と約束していた「共同正犯」の役割を遂行し続けているのだ。

 4.利敵:彼らは、核武装した敵を相手に死活をかけた戦いを続けている大韓民国は不利で、敵(北韓政権と南韓の従北勢力)には有利な行動と政策を一貫して推進している。済州海軍基地建設反対、国家情報院の殺い扇動など、安保機構(国軍、国家情報院、韓米同盟)を弱化させ、国家保安法廃止、連合軍司令部の解体など、敵の赤化工作を助ける方向の政策と扇動は持続的で執拗だ。

 5.馬鹿騒ぎ:彼らは科学と理性を否定する狂牛病扇動、天安艦扇動、セウォル号扇動、国家情報院のハッキング扇動を主導し、安保と法治を崩す。彼らは韓国で起こるほぼすべての反国家的暴動の後援勢力だ。

 6.生理:昨年初めの新しい政治民主連合を基準にすれば、所属国会議員126人のうち国家反逆罪(国家保安法と反共法違反)前科者が21人だ。彼らが今は‛共に民主党’の主流だ(21人のうち安哲秀の‛国民の党’に移った議員は一人もいない)。彼らの中でも転向宣言をしない、金日成追従の主体思想派出身が中心だ。彼らは階級闘争論で武装し扇動を主武器とする。彼らの卑劣な言葉と馬鹿騒ぎは左翼イデオロギーの自然な表現だ。

 7.大逆には不赦の決断を:われわれは共産党と戦っている。民族史の正統性と生の生き方を置いて争う、妥協が絶対に不可能な総体的権力闘争が展開されている韓半島で、我と敵、善と惡の間で中立はない。“大逆には不赦の決断を下さなければならない。存在と本質に関連する問題であるためだ”(憲法裁判所の統進党解散決定文の補充意見)。

 8.韓民族の敵:韓半島問題の本質は南・北の対決ではなく、韓民族全体とごく少数の金日成勢力が繰り広げる対決だ。‛共に民主党’の核心はこの対決で韓民族の方でない事実を自ら証明した。彼らは重要な政策と路線において大韓民国の方ではなく、反人道犯罪集団(北に対する国連総会の決議)と‛北韓式社会主義を追求する反逆政党'(憲法裁判所)の側に立つ姿勢を見せた。韓国戦争の英雄・白善燁将軍を民族反逆者と罵倒した彼らが民族反逆者と見るのが合理的だ。

 9.大韓民国は‛共に民主党'の核心勢力とは共存できないのではないか。中国の顔色を窺いながら、金正恩の核ミサイルを防御するサードの配置に反対する政党が大韓民国に存在できるのか。

www.chogabje.com 2016-02-07 23:02

更新日:2022年6月24日