米国は李承晩大統領除去を9回も計画

“李承晩がなかったら韓国は共産化されたはず”、柳志鎬元大使

(2016. 2. 6)

整理/金泌材

 President Syngman Rhee, left, and then U.S. 8th Army Commander General James Van Fleet fishing at the Jinhae presidential retreat in South Gyeongsang。

 米国は韓国戦争のとき、休戦協定に反対するという理由で李承晩大統領を除去する‛秘密作戦'を計画した。柳志鎬元イエメン大使は2008年『韓国論壇』に寄稿した“建国60周年記念特集:米国は李承晩を削除しようとした”で、マクスウェルD.テイラー元駐韓米軍司令官が主導した‛エバーレディ作戦’(Ever ready Operation)に言及し、米国の李承晩暗殺計画を紹介した。

 柳元大使は、リッジウェイ中将の後に6.25戦争の終戦を主導したマクスウェル・D・テイラー大将が米陸軍参謀総長、そしてケネディ大統領の軍事補佐官として勤務した後、合同参謀議長、駐南ベトナム大使を経てゴ・ディン・ジエム(1963年のクーデターで殺害)元大統領の暗殺にも関与したことが伝えられると言った。(出典:リンドンB・ジョンソン、1966年2月1日の録音テープ、ジョンソン大統領記念図書館、テキサス大学)

 柳元大使はまた、“李承晩元大統領の業績を見縊った本・『南韓の大統領李承晩-許容されない伝記』を書いたジョン・M.テイラーがマクスウェル大将の長男であることがわかった”とし、“私の調査結果、ジョンM.テイラーは彼が寄稿した月刊誌『ヤンキー』で、ワシントンDC所在の米国輸出入銀行の職員、それ前はCIA(中央情報局)と国務省で勤務したと紹介された”と指摘した。

 そして、“この雑誌・『ヤンキー』に書かれてある個人情報が正しいなら、ジョン・テイラーはCIAに勤務中、この伝記を日本で出版したと推定できる”と付け加えた。

 柳元大使は、“米国の情報公開法に基づいて新たに公開された外交文書には、37年間の李承晩博士の独立運動秘話が明らかになりつつある”と言い、例えば、李博士がルーズベルト大統領に送った書簡で“われわれはソ連が韓国にソビエト共和国を樹立しようとしているという情報を得ました。これが根拠のない話であることを本当に希望します”と書かれていることを紹介した。

 柳元大使は、1943年の時点でソ連共産主義に対して警鐘を鳴らしたことは、李承晩博士が未来に対して優れた洞察力を持っていたためと説明した。

 柳元大使は、左派は一斉に李承晩が‛米帝国主義の手先'と誹謗中傷するが、駐韓米軍司令官が韓国の現職大統領・李承晩を削除しようとし、‛李承晩除去計画は9回も作成された’と指摘した。

 そして、“もし、米側の李承晩除去計画が成功したら、韓国は米国によって除去されたゴ・ディン・ジエムの南ベトナムのようにクーデターの悪循環の末に共産化への道を歩んだかも知れない”と言い、“米国の政策はその場その場の状況によっては友邦の政治指導者の除去も辞さなかったことを痛感せざるを得ない”と述べた。

www.chogabje.com 2016-02-02 17:31

更新日:2022年6月24日