愛国党(代表・崔仁植)がソウル中心部に「NPT脱退、独自の核武装」の横断幕を掲げ

NPT条約10条は‛国家安保が重大な脅威を受けている加盟国は条約から脱退できる’と明示している

(2016. 2. 6)

金泌材

光化門の世宗路交番前に掲示されている愛国党の垂れ幕/趙甲済ドットコム写真

 

 自由統一を旗印に掲げた「愛国党」(代表・崔仁植)が光化門一帯などソウル市内の中心部に韓国の「NPT条約脱退」と「独自の核武装」を促す垂れ幕を掲げている。

 愛国党の垂れ幕は一日の流動人口100万人の光化門一帯に6つ掲げられている。崔仁植愛国党代表は2月3日、「趙甲済ドットコム」の電話取材に対して“数日内に、ソウル市内200ヶ所にNPT条約脱退と独自の核武装を訴える横断幕を設置する”と表明した。

 崔代表は“北傀は4回の核実験を通じて事実上の核保有国の地位を確保しつつある。今、長距離ミサイル発射が迫っているという報道も出ている”と言い、“米国と中国が互いに相手の責任論を主張し、韓国は‛戦略的ピグミー’になりつつある”と慨嘆した。

 崔代表は、“NPT条約第10条は国家安保が重大な脅威を受けている加盟国は条約から脱退できると明示している”、“非常事態のとき国家が自衛手段を講じるのは当然のことだ。国家が動かないと、国民は各々と生きる道を探すしかない”と指摘した。

 そして“北核問題を解決するためには政府の確固たる意志との対応も重要だが、もっと重要なのは国民の団結だ。これから戦争を決断せねばならない状況が来るかもしれない。核に対しては核をもって対応するのが原則だ。戦争を防ぐためにも、核武装をすべきだ”と言った。

 昨年の11月に結成された愛国党は、従北剔抉と自由統一、腐敗清算と清廉な政治、腐敗前科者の公職就任禁止法制定、除隊軍人に対する加算点制導入、権力腐敗被害補償法の制定、検認定教科書制度の廃止、基礎自治体長公認制廃止、韓米同盟と安保体制の強化など9つを綱領として打ち出している。

www.chogabje.com 2016-02-03 18:00

更新日:2022年6月24日