膺懲せよ!第19代国会とその議員たちを
文化日報時論2016年01月08日(金)付
朴鶴用(文化日報論説委員)
(2016. 1.12)
丙申年の新年にも‛希望歌’は流れる。ある論客は‛それでも経済の希望を見る’と言い、ある詩人は‛あの堅固な新年を見よ’と歌った。大企業のオーナーたちも‛危機はチャンス’と従業員たちを励ます。金融界首長たちは慣れない四字熟語まで引き出して希望の火種を起こそうとする。
新年早々、われわれの環境条件は今年の希望も期待しがたいことを予告する。北の核実験と‛中国と中東爆弾’など、同時多発的な超大型悪材のためではない。国家退歩の主犯である国会があの有様であるためだ。無法・無能・無知と罵倒しても足りない。国会議員たちは頭から火星人と断念する。‛歴代最悪'の19代国会の前科の一部だけを振り返っても国民は腹の虫がおさまらない。
19代国会の主な罪目は‛未必の故意による国家経済破綻罪’と‛背任罪’だ。刑法上ではなく国民情緒上そうだ。前者は以前の経済危機の時より酷い災殃が襲うかも知れない絶体絶命のとき、これを解決すべき責務が大きな国会がその危機の可能性を認識しながらも、関連立法を放棄したことだ。後者は、やるべきことはやらず、やってはならないことばかりをやったことで国民に莫大な損失を与えたことだ。ついに‛憲法裁判所が決定した選挙区の確定期限を守らなかった’という理由で51年ぶりに被告の身分で正式裁判を受けることになる恥辱史も記録した。国会議員への軽蔑は、‛生きているなら、何でもやって見なさい’という政界に送る‛檄文’が最近SNSで流行するほどだ。
国会が‛がむしゃら立法’で国民を泣かせた事例は数えきれない。やってはいけなかった立法の代表例は関税法改正案だ。財閥への特恵を許さないと言って、既存の免税店事業者も5年ごとに承認を得るようにしたこの法が発効されて閉業した大企業の免税店従業員2000人が突然失業者になった。有望な20代の青年起業家の夢を奪った自動車管理法改正案も同じだ。設立1年で取引額300億ウォンを突破したオンライン中古車競売会社代表の朴氏は、3日前に‛涙の廃業’を強いられた。与党が発議して2ヶ月で拙速に通ったこの法律のため、オンライン業者も一定規模のオフライン営業場を確保せねばならないのに、これを満たすための数十億ウォンがないからだ。法案を発議した議員が有権者の心を得るため前途有望な青年実業家を死蔵したという非難も出る。
やるべき立法の放置はどうだったのか。ありとあらゆる‛抱き合わせ売り’政争の生贄になってしまったサービス産業発展基本法と労働改革法、企業活力堤高特別法は言うまでもない。貸付業法改正案の通過が遅れて260万庶民が高金利の恐怖に怯えている。‛先行学習禁止法’改正案の放置のため放課後学生の予習を指導する教師たちは犯罪者になった。今回の臨時国会最終日も核心懸案の経済活性化法案通過はまた霧散した。経済危機に安保危機まで重なった状況で、セヌリ党は真朴、親朴、非朴など、泥仕合を演じ、共に民主党は内紛で支離滅裂だ。安哲秀新党も‛落ち穂拾い’に夢中だ。
もう政派の利益のみを追求する、百害あって一利なしの国会は裁かれねばならない。国民の膺懲だけが残った。まず、後進国会議の元凶である国会先進化法を正さねばならない。‛60%同意’を悪用した‛先進化1期'の野党議員の罪状だけでもその名分は十分だ。方法は多い。与野党が自ら改正するか、憲法裁判所が違憲決定を下すことだ。国民がある政党に法改正に必要な180席を与える道もある。
有権者の役割も重大だ。国民が直接乗り出して国会を作り直すという覚悟で4月の総選挙に臨まなければならない。これまで地域主義、温情主義などで投票してきたら、今回は変わらねばならない。‛怪物’は先進化法ではなく、国民であることを確実に教えねばならない。大韓民国を今の状況にした国会の行儀を糺さねばならない。今回の総選挙が‛輩政治’を断罪する投票革命の出発にならねばならない。公務員も気を引き締めねばならない。何事にも干渉する国会を牽制するためには行政府も強くならねばならない。官僚たちは伏地冬眠から覚めて野性を持たねばならない。
“政治を無視した最も辛い代價は最も低質な人間たちに支配されることだ”、プラトンが言った言葉だ。‛黙って'いたら政治家は国民を‛俵'と見るという真理を肝に銘じるときだ。