「金剛山観光事業」と「国軍捕虜+拉北者+その家族たち全員」を交換しよう!
“よし、金剛山観光を再開しよう。ただし、条件がある。北側が抑留してきた国軍捕虜の生存者全員とその家族、そして拉北者全員とその家族を返せ。”
趙甲済
(2016. 1. 7)
12月11日の午前、開城工団で開かれた南北当局会談で北側は祖国平和統一委員会の書記局副局長として知られている田鍾秀が首席代表(団長)として出た。韓国政府の課長級だろうな。ところが、この者を相手にした韓国側の首席代表は黄富起統一部次官だった。まったく格が合わない。大韓民国を反国家団体である北韓政権よりも数段も格下げした格好だ。
黄次官は「白凡・金九先生が愛誦した西山大師の時‛雪野'の一節を引用しながら“私たちが最初の道をよく作って統一への大きな道を開こう”と答えた」という。この詩を詠んだ理由がその内容のためだったのか、金九が愛誦したためなのかはわからない。もし、後者なら、これもまた概念のない行動だ。北韓政権は1948年、大韓民国の樹立を妨害するため金九と金奎植を平壌に招待して宣伝に利用したことがある。金九と金奎植も南韓に帰ってきた後、北韓政権を批判し自分たちが利用されたことを間接的に認めた。このような事情が分かっているのに、その詩を引用したら北側代表はどれほど韓国側代表団を見くびるだろうか。
朝鮮日報は決裂したこの会談で、北側はお金だけに執着したと報道した。
<北韓側は朴槿惠政権になってから事実上初めてと言える今回の会談で、執拗なほど金剛山観光にこだわった。結局、“現金を出せ”ということだった。12月13日、統一部当局者によると1泊2日の間に5回の首席代表接触で、北側は終始‛南北は金剛山観光を再開することにした'という文句を合意文に入れることを要求した。わが方が離散家族問題の解決、環境•民生•文化などの3大通路の開設など、他の懸案も扱うことを求めたが、北側は“金剛山観光の再開が優先”という立場を繰り返した。>
これを逆利用する方法がある。
“よし、金剛山観光を再開しよう。ただし、条件がある。北側が抑留してきた国軍捕虜の生存者全員とその家族、そして拉北者全員とその家族を返せ。”
北側は国軍捕虜6万人を不法抑留してほとんど殺して一部だけが生きている。大韓民国政府は今まで一度も公式に送還を要求したことがない。これは国家的犯罪だ。大韓民国の国防部と統一部は、国軍捕虜の送還を要求することが罪でも犯すものと考えているようだ。奴隷根性だ。
大韓民国政府が金剛山観光と国軍捕虜および拉北者全員の送還を交換しようと提案すれば、初めて国際社会が関心を持つようになるはずで、金正恩は悩むことになる。韓国は久しぶりに南北会談で主導権を握れる。
www.chogabje.com 2015-12-14 11:37