民労総の暴力示威の全貌
“鉄パイプで警察官を攻撃するよう事前に指示された”という労組員の陳述を警察が確保。
金成昱(社)韓国自由連合代表
警察は、民労総本部と傘下労組13ヵ所など17ヵ所から押収した物品と関連者の陳述などで明らかになった捜査状況を12月6日、中間発表した。民主労総が示威用品の購入や人員動員など暴力示威を組織的に準備し、指揮部が現場で警察バス破壊や青瓦台への進撃など暴力行為を直接指示したという要旨だ。指揮部が組合員の集会参加を強要し、覆面して鉄パイプで警察官を暴行するよう事前指示したことなどに対する労組員の陳述も確保したという。下は11月14日の「民衆総決起」に対する警察の中間捜査結果発表(12月6日)内容をまとめたものだ。
①民労総は車7両を動員して現場までロープ、鉄はしご、鉄パイプなどを運んだ。これらの物品は11月12日に購入して示威当日の午前に民労総傘下8つの団体に配った。組織的な暴力示威準備状況だ。
②民主労総は示威に必要な動員人員と分担資金を参加団体にそれぞれ割り当てた。傘下の労組ごとに全組合員3%を動員し、1,500万ないし3,000万ウォンを示威資金として負担させた。
③民労総は労組の資金で1万2千個の覆面(バフ、900万ウォン)を購入して配布するか個別に持參するようにした。関連陳述と文書も確保した。
(※民労総側は警察の発表について、‛保温スカーフや記念品’だったと主張している。捜査対象1,531人のうち585人の身元だけが確認され、946人の身元を確認している。)
④民労総執行部は、集会の目的や内容も知らせずに集会参加を強要し、覆面を着用して鉄パイプで警察官に暴力を行使するよう事前に指示したという一部の組合員の陳述を確保した。
⑤民労総執行部は集会当日、現場でマイクを使用して、警察バスをロープで隊列から引っ張り出すよう直接指示した。これによって示威隊の一部が鉄パイプで警察官を暴行、盾など警察装備を奪取し車両の損壊に乗り出した。民労総執行部は、一部の団体に‛鉄パイプ’と‛ロープ’を用意させて、警察の車壁を突き崩して靑瓦臺へ進撃鬪爭するよう指示するなど、教唆した。
(※警察関係者は、“1次闘争大会の当日、ハン・サンギュン委員長は傘下の労組を光化門広場と安国洞交差点、貞洞交差点など三か所にあらかじめ配置し、青瓦台まで進撃するよう指示し督励した”と言った。)
⑥一部の労働組合は非正規職の労働者たちに“集会に参加しないと仕事を与えない”と脅迫した情況も把握された。不法示威に参加した複数の非正規労働者は、“プラント(工場建設など)労組が‛労組執行部の指示に従わないと建設現場でこれ以上仕事をさせない’という趣旨で脅迫した”と陳述したという。
(※これが事実なら、政府の政策に反対して労働者たちが自発的に街頭に出たという民労総の主張に背馳する。これは‛反民主的横暴'だ。民労総は‛非正規職の撤廃’を主張して‛財閥天国、労働地獄’などを主張してきた。)
⑦示威が終了した後、警察の捜査に備えて証拠を隠滅した情況も確保した。民労総執行部は11月17日の事務総局会議で、警察の家宅捜索に備えるため、事前に文書破砕支出決議書(事務総長が最終決裁)などを通じて文書廃棄計画を樹立した。外部の専門業者に19万ウォンを支払って文書1トンの廃棄を依頼した。民労総本部事務室の前で上記会社の破砕車を呼んで書類廃棄作業をする途中、機械が故障するや京畿道楊州市南坊洞所在の同会社工場に廃棄されなかった書類を運んで全部廃棄した。
民労総本部は事務室のコンピュータ75台のうち58台のハードディスクを除去した。傘下の労組にも文書やメッセンジャーを通じて11月14日の集会関連文書を破棄し、コンピュータのハードディスクを除去することを指示した。京畿道本部のコンピュータ10台のうち7台、プラント労組忠南支部のコンピュータ15台のうち11台などのハードディスクを除去するか初期化した証拠まで確保した。
⑧民労総委員長のハン・サンギュンは昨年12月の民労総委員長選挙のとき“2015年下半期に10万人を動員する大規模の示威”など、強硬闘争を公約に出して当選した人物だ。韓・サンギュンなど指導部は23回もの事前会議を通じて勞・農・貧連帯闘争を決意し、従来使用してきた“変えよう、世の中を”というスローガンを“ひっくり返そう、世の中を”に変更し、“青瓦台へ進撃”、“ソウル市内を乱場に”、“ソウル都心痲痺”を主張し、暴力示威を具体的に準備してきた。
韓は現場で、“私は責任を負うから恐れず青瓦台へ進撃せよ、国を麻痺させることができることを見せてやろう”などの発言を通じて暴力を扇動し続けた。集会後は、自分が逮捕されることを心配して、(委員長)死守隊に警察の検挙を組織的に妨害するよう指示した。
※警察はハン・サンギュン委員長などに対して刑法の騒擾罪を適用して処罰する計画と表明した。
※刑法第115条[騒擾]多衆が集合して暴行、脅迫、あるいは損壊の行為をした者は、1年以上10年以下の懲役か禁錮、又は1千500万ウォン以下の罰金に処する。
http://libertyherald.co.kr 2015-12-07 20:37