国史教科書の正常化は黄教安総理が直接指揮せよ!
教科部の官僚たちや国史編纂委員会幹部の恣意的な決定に一任してはいけない。統進党解散を主導した黄教安国務総理が直接指揮せよ。
柳根一
黄教安総理が直接指揮せねばならない仕事が一つある。朴槿恵大統領が着手した国史教科書の正常化作業を‛犬骨折って鷹の餌食になる’になってはならないということだ。そうなる恐れがあると一部の市民たちは憂慮している。
‛歴史教育正常化推進委員会’という市民団体は11月24日の午後、政府総合庁舎の前で示威しながら“国史編纂委員会の傘下に作られた‛編纂準拠開発チーム’の人的構成に問題がある”と指摘した。
‛開発チーム’には、例えば“去る2011年、国史編纂委員会の歴史教育課程執筆に参加したとき、執筆者たち全員が‛民主主義’という用語を使うと決定したにもかかわらず、外圧によって‛自由民主主義’に変わる改悪が起きた”と言った人が含まれているという。
これは自由民主主義から‛自由’を切り離すことで非自由主義的な民主主義(illiberal democracy)、つまり全体主義的民主主義が入る場を作っておこうとする試みとして解釈された。
その前にも国史教科書の正常化のための‛知識人宣言’という文書は、金貞培国史編纂委員長とその下の実力者、編纂室長という人が言った一連の発言について心からの憂慮を表明したことがある。‛宣言’によれば、彼らは8種の国史教科書の中で大韓民国の正当性を擁護した唯一の教学社国史教科書執筆者を排斥する、‛極右’を排除する、権煕英教授は排除する云々しながら、検認定教科書の大韓民国貶めを先頭で批判してきた戰線に、恰もナチス党員に該当する‛極右’がいるかのように言ったという。これは自由・民主陣営論者たちへの重大な名誉毀損であり冒涜という反発を買った。
この点において黄教安総理大臣は、このような憂慮が事実なのかどうかを綿密に確かめるべきだ。そうしないで物事を単純に済ませた場合は、後に、ともすれば正常化どころか‛中間派’や‛南北合作派’の国史教科書が出現しないという保証がない。
正常化を願う市民たちが特に黄教安総理に期待をかける理由を黄首相はくみ取るべきだ。今の政府・与党の中で国家のアイデンティティ守護に関する限り、黄総理の他の人は信じられなくなっているという意味だ。このことは、朴槿恵大統領の公務員年金法改正努力を、当時の金武星と劉承旼のセヌリ党が野党と野合してどのように駄目にしてしまったのかを振り返って見れば十分に分かるはずだ。
国史教科書の正常化作業を教科部の官僚たちや国史編纂委員会幹部の恣意的な決定に一任してはならない。政府の中で統進党解散を主導した黄教安総理が直接指揮しなければならない。
柳根一の耽美主義クラブ http://cafe.daum.net/aestheticismcub 2015.11.25 08:06