「民主化」が天国行きの免罪符になった国
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全斗煥元大統領が弔問に行くのか行かないのか、とメディアらが連日騒ぎ立てたため、彼は仕方なく生涯の仇の弔問に行った。万が一、後に子孫たちに「民主化」勢力による報復が及ぶのを気にしただろう。朴槿恵大統領も自分を出来損ないと嘲弄し、父・朴正煕に悪態をついた人物を弔問したくなかったはずだが、「民主化」のメディアらがあまりにも促したためしぶしぶ行ったのだ。
メディアらは金泳三を「民主化の親分」と耳が痛いほど称える。金融実名制を実施し、歴史の立て直しでハナ会を一掃し、盧泰愚と全斗煥を拘束して軍政を終息させてこの国に民主主義の花を咲かせたという。朴啓東の秘密資金暴露が自分に飛び火するのを遮断するため、盧泰愚と全斗煥を慌てて拘束した真相を果たして知ってのことか、民主化の英雄・金泳三を再照明すべきだと大騒ぎをする。
「5.18光州暴動」を画策した鄭東年などが厚かましくも1994年5月、全斗煥と盧泰愚など「新軍部」の35人を内乱および5.18の内乱目的殺人罪でソウル地検に告発した。だが、ソウル地検公安1部は1995年7月18日、“12.12を通じて軍を掌握して、第5共和国という新しい政権を創出するまでの統治行為であるため、内乱罪などの可否を判断する司法審査の対象になれない”と不起訴処分を下す。
金泳三は自分と合流し自分が大統領になれるようにし、途方もない巨額の政治資金まで提供した盧泰愚に対して当然の判決を下したのだ。何百年も続くと思ったのに、朴啓東が秘密資金を暴露するや、金泳三は自分への飛び火を避けるために、わずか6ヶ月も経たず盧泰愚を裏切る。盧泰愚は血の涙を流しながら世の中にこれほど軽く信頼できない人間はないはずだと思っただろう。
システム・クラブの執拗な広報のおかげで今は光州の人々も自覚している。光州の仇の全斗煥を拘束し「5.18暴動」を一瞬にして「民主化運動」に変えたのは、出来損ない・金泳三の功績であることを。東亜日報の特別取材チームが1999年に出した本『失われた5年・手作りきしめんからIMFまで』の題名も金泳三の治世を貶めた。ところが、金泳三は10年を追加して痛恨の15年を作った張本人だ。
政治討論番組の司会者や評論家たちは、まだ金泳三が望んだ和合という宿題が残っていると喋る。何が和合か。政治がよく分からない国民たちはこんなメディアの報道のため、誰の責任だったのか、国がどう歩んできたのかに対して判断力が持てないのだ。この国のメディアや下らない評論家たちも「民主化」を至上の価値、最高の善と見做しているためだ。
金泳三は死んでから評価が上がり大統領在任中に業績が少ないという人より良かったと思う人が増えているという。それで、金泳三を再照明する必要があり、3金(金泳三・金大中・金鍾泌)も見直すべきだという世論が起きているとテレビは騒ぐ。メディアのわずか数日間の騒ぎで、金泳三の失政が国民の脳裏から消えて天国行きの免罪符までもらったのだ。
単純で無知な金泳三は盧泰愚との‛統合と和合’を裏切り歴史をすり替えた狡猾な者だが、あえて統合と和合を強調した。「歴史の立て直し」で5.18暴動を覆し、湖南からどれほど花束をもらったのかは知らないが、米国の寧辺の核施設爆撃まで極力阻止した彼は、「太陽政策」で北の核開発を支援した金大中や盧武鉉と共に、韓半島の統一を妨害した稚気の反逆者だ。彼らは北韓を媒介とした統合の詐欺師で和合の売国奴たちで、生まれてはならなかった「民主化の闘士」たちだ。
会員のヒョヌさんは崔聖霊さんの名文に対してこうコメントした。これ以上の「寸鉄人を殺す」がまたあるだろうか!
タイム誌の表紙に掲載されたという名言の中の名言の一言!
(世の中で最も誤った)共産主義の実体を知るためには北韓を見れば分かり
(世の中で最も誤った)民主主義の実体を知るためには南韓を見れば分かる
www.systemclub.co.kr 2015-11-28 12:23