2015北韓に関する韓米共同声明
朴槿恵大韓民国大統領とバラク・オバマ米合衆国大統領は2015年10月16日、次の通り合意した。
韓米同盟は北韓の核と弾道ミサイルプログラムだけでなく、他の挑発による平和および安全に対する脅威に対応するという公約を堅持している。われわれは確固たる抑止態勢を維持し、北韓のあらゆる形態の挑発に対してもっと適切に対応できるよう継続的にわれわれの同盟を現代化し緊密な共助を増進させていく。
大韓民国と米合衆国は、国連によって禁止された北韓の核とミサイル能力の継続的な高度化に対して深い憂慮を共有し、北韓の核問題を最高の緊急性と確固たる意志を持って対処することに合意した。
われわれは、国際社会と共有するわれわれの共通の目標である北韓の完全かつ検証可能で不可逆的な非核化の平和的を達成のためのわれわれの公約を再確認する。北韓の核および弾道ミサイル開発は、国連安保理決議の常時的な違反であり、2005年の6者協議の共同声明での北韓の公約にも違背するものだ。われわれは、北韓が国際的義務および公約を即時完全に遵守することを強く要求する。
われわれは、緊張を高潮させたり国連安保理の決議に違反する北韓のいかなる行動にも反対する。特に、もし、北韓が弾道ミサイル技術を利用した発射、または核実験を強行すれば、北韓は国連安保理の追加的な実質的措置を含む代価を払うことになる。これと関連し、われわれは制裁措置を含めて北韓と関連したすべての国連安保理決議の効果的かつ透明な履行を確保するため、国際社会と協力し、すべての国家が北韓の禁じられた活動を厳しく監視することを勧奨する。
大韓民国と米合衆国は、北韓に対する敵視政策を持っていない、非核化というわれわれの共通目標を達成するための北韓との対話に対して開かれた立場を維持している。北韓の非核化に対する6者協議参加国の共通の理解を認識しながら、われわれはすべての非核化の対話提案を拒否してきた北韓を、信頼可能で意味のある対話へと可能な限り早急に復帰させるために、中国および他の当事国との共助を強化し続けていく。
われわれは決して北韓を核保有国として認めないことと、北韓の継続的な核兵器追求が自らの経済開発目標と両立できないという点を再確認する。もし、北韓が核と弾道ミサイルプログラムを完全に放棄するという真の意志を示し、自らの国際的義務と公約を遵守することに同意するなら、われわれは国際社会と一緒に北韓により明るい未来を提供する準備ができている。
米合衆国は、朴槿恵大統領が南北関係を改善させるため北韓に対する度重なる提議など、絶えず努力していることを評価し、朴槿恵大統領の原則に立脚した政策に基づいて、去る8月に起きた緊張状況が平和的に解決されたことを歓迎する。米合衆国は、朴槿恵大統領がドレスデン演説で提示した韓半島の平和統一ビジョンを続けて強く支持していく。われわれは、韓半島の平和統一に有利な環境を助成するための高位級戦略協議を強化する。
大韓民国と米合衆国は、2014年に国連北韓人権調査委員会の報告書に摘示されたような北韓の嘆かわしい人権状況に対する国際社会の糾弾に同参する。われわれは国連北韓人権事務所の業務を支援していく。われわれは、国際社会とともに北韓の人権状況を改善し、権侵害に対する責任を糾明し、北韓住民の民生を向上させるため努力し続ける。