高永宙を人格殺害する新民連は‛文在寅の共産主義者証拠’にはなぜ沈黙するのか
共産主義である根拠資料を要求せず...非人間的言語暴行は国民を冒涜する行為
梁東安(韓国学中央研究院名誉教授)
10月2日から8日までちょうど1週間、新政治民主連合(新民連)と左傾メディアおよび反政府社会団体らは、新政治民主連合の文在寅代表を共産主義者と言った高永宙放送文化振興会理事長に対して無慈悲な人格殺害を恣行した。
彼らは、新民連の文在寅代表を共産主義者と言ったことは新民連を共産党と言うも同然で、新民連所属国会議員たちを共産主義者や変形された共産主義者、あるいは共産主義同調者と規定するのと同じで、前回の大統領選挙のとき文在寅候補を支持した48%の国民を利敵行為者か利敵行為同調者と規定することで、したがって、高理事長のこの発言は、新民連党員の名誉を損傷し国民を冒涜した犯罪行為だと非難した。
彼らはそのような認識に基づいて高理事長を相手に、①無辜な多くの人を共産主義者と決めつけた者、②気に入らないと法院も左傾化されたと非難する人、③極端な思考をする人、④ファッショ的で暴力的な極右主義者、⑤ナチス政権のゲッベルスのような人物、⑥時代錯誤の守旧馬鹿、⑦民主主義の敵、⑧拷問警察として有名な李根安が全身整形して登場した人物、⑨人格破綻者、⑩変形された精神病などあらゆる悪口を浴びせた。高理事長の人格をばらばらにした残忍な言語暴行だ。
10月2日の国会未来創造科学放送通信委員会(未放委)のMBC国政監査場は「高永宙理事長狩り場」を彷彿させた。野党議員たちは決心してきたようだった。高永宙叩きにだけ没頭し放文振の経営監査とは関連のない個人の政治所信と過去の発言のみを問題視した。/写真=jtbcキャプチャ
興味深いのは新民連と左傾言論媒体が高理事長に対して人格殺害的言語暴行を加えながら、高理事長に何を根拠に文代表を共産主義者と規定したかを問わなかったことだ。高理事長は文代表が共産主義者である根拠として提示する資料を何と12枚も記録したと言って、彼らが要求すれば文の代表が共産主義者である根拠を提示する意向があることを示唆したが、彼らは高理事長に文の代表を‛共産主義者と見る根拠’を提示するよう要求しなかった。彼らは高理事長に正否も問わず暴行を加えたのだ。
彼らはともすれば民主主義を言い思想と言論の自由を論ずる。どこの民主国家で国会議員やマスコミがこのような野蛮な言語暴行を恣行するのか。どうして新民連国会議員たちは従北分子が率いる政党だった統進党にまで思想と言論の自由を保障すべきだと主張しながら、自由民主主義体制の守護と国家安全のために努力してきた高永宙理事長には思想と言論の自由を認めないのか。
自由民主主義の国家では個人の主張を裏付けられる根拠があり法律に違反しない限り、どういうことも発言できる。もちろん、その根拠が妥当でないときは応分の処罰を受けねばならないが、その根拠が妥当でないことが確認されるまでは、その根拠に立脚した言論の自由は保障されねばならない。
高理事長は文代表を共産主義者と思う根拠を持っていると述べた。また文代表は、それに関連して高理事長を名誉毀損罪で民・刑事告訴・告発をしている。文代表を共産主義者と規定することに対して、高理事長が依存している論拠が妥当かどうかは今後、法廷で結論が出る。
新民連と左傾言論媒体が高理事長に加えた言語暴行は、裁判で文代表を共産主義者と言った高理事長の主張が根拠のない虚偽事実の流布と判明した後でこそあり得る暴行であり名誉毀損だ。いや、虚位であると判明されても許せない暴行だ。なぜなら、彼らが高理事長に加えた言語暴行の酷さは、高理事長が根拠なく文代表を共産主義者と言って文代表が被る被害の程度よりも数十倍もひどいからだ。
一方、“文代表を共産主義者と言ったことは新民連を共産党と言うも同然で、新民連所属国会議員たちを共産主義者や変形された共産主義者、あるいは共産主義同調者と規定するのと同じで、前回の大統領選挙のとき文在寅候補を支持した48%の国民を利敵行為者か利敵行為同調者と規定するも同然だ”という新民連と左傾メディアの主張は、普通の小学生も犯さない論理の飛躍だ。こういう主張は、一国の国家元首が外国のスパイであれば、その国の全国民がスパイだと言うのと同じ詭弁だ。
新民連の党員たちが、文代表が共産主義者であることが分かった上で彼の思想に同調して彼を代表に選出したら、文代表を共産主義者と規定することが新民連を共産党と規定するのと同じだが、新民連の党員たちがそうしたはずがないから、文代表を共産主義者と規定することが、新民連を共産党と規定することと言えない。前回の大統領選挙で文候補に投票した有権者の場合も同じだ。
理がこうであるにもかかわらず、新民連の国会議員たちや幹部たちは、文代表のみを共産主義者と言ったことを、新民連を共産党と言ったのと同じだと主張する自傷行為をしながら、高理事長に言語暴行を加えた。新民連の議員たちが本当に民主主義を信奉し思想と言論の自由を大切に思うなら、高永宙と文在寅間の名誉毀損事件に対して法院の判決が出るまで、新民連は力のない一人の弁護士を相手に党を挙げて反人権的で破倫的な言語暴行を恣行する行動は慎むべきだ。
www.mediapen.com 2015.10.09 11:09:32