悲観的問題提起:2017年に北核を庇護する左派政権が登場したとき予想される事態
趙甲済
1.韓半島をめぐる力学関係の変化:‛外貨保有高4兆ドルの中国共産政権+核武装した北韓政権+国家権力を掌握した親中・親北性向の左派政権’が一方に整列することになる。これに対して権力を失った‛韓国内の保守勢力+太平洋の向こうの米国+韓国に友好的でない日本’が韓・米・日同盟を強化して対抗できるか。
2.北の核ミサイル実戦配備が既定事実化して韓国が北韓に従属する可能性:親中・親北性向の左派政権の核心勢力は北の核開発を幇助してきたし、韓国の核ミサイル防衛網の建設にも反対してきた。このような路線が続く場合、韓国は北韓の核脅威にさらされて政治的に従属され、軍事的にも主導権を失うようになる。北韓政権の露骨な脅迫が韓国の政治とメディア、そして司法機能を制約するようになるだろう。
3.反自由の価値同盟:‛中国共産政権+北韓政権+親中・親北性向の左派政権’は階級闘争論に基づく世界観を共有している。信念的に反自由民主主義・反市場主義・反米性向を共有する。必然的に大韓民国の自由民主的アイデンティティが挑戦を受けて国体が毀損される可能性が高くなる。自由民主的基本秩序の核心である言論の自由、選挙の自由、私有財産権、国民主権主義が脅かされ、メディアと世論も左傾化される。北韓政権を批判する自由も規制される。これは駐韓米軍の撤収と韓米同盟の解体への道を開き得る。
4.內戰的状況:こういう事態に対応して韓国の自由民主陣営が反政府闘争に乗り出し、左派政権がこれを弾圧する場合、国軍が憲法5条の規定による国家安保の最終的な守護者の役割を悩むようになれば、内戦的状況が展開され得る。最悪の場合、国軍が理念的に分裂し兼ねない。
5.経済不況:左派的国政運営は浪費的福祉と企業の競争力喪失に帰結し、経済危機が来るはずだ。
6.悪化する韓半島の3大問題:北核の實戰配置、北の人権弾圧、從北勢力の問題は解決されず悪化しながら韓国の対北従属化をもたらすだろう。北韓政権は、韓国が持っていない戦略的武器(核ミサイル)と政治的武器(従北左派)を結合させれば対南赤化統一も可能と自信を持つだろう。
7.遠く自由統一:韓国は國體と路線が変わり、海洋勢力から離脱して中国の影響圏に入り、自由民主主義は弱体化され自由統一は遠くなり、分断固着か北韓主導の統一の可能性が高くなるだろう。
8.変数:‛新政治民主連合’が自発的に軌道を修正するのか、国民が覚醒するのか、法治と制度の抵抗力が機能するか、北韓政権で急変事態が起きるか、中国の変化など。
www.chogabje.com2015-04-26 21:16