セウォル号の悲劇を政治的扇動に利用するな!
数千億ウォンの国民税金がかかるセウォル号の引き揚げに反対する!
国民行動本部
1.セウォル号の沈没1周年を迎えて死亡者たちの冥福を祈って遺族に謹んで慰労の念を表し、事故の収拾過程で殉職した潜水士(海軍1人、民間人1人)と消防ヘリコプターの乗組員(5人)に敬意を表する。
2.セウォル号の沈没原因については1年間の集中的な捜査、調査、報道によって十分に解明された。約150人が拘束されて彼らに対する膺懲も裁判が行われている。海警は組織が改編された。
3.セウォル号の船内に残っていた屍身の収拾も海警などが最善を尽くした結果ほぼ完璧に行われた。4分ほど発光する150万ウォン相当の軍用照明弾を41日間1万3204発、198億600万ウォン相当分で暗闇を照らすなど、予算を惜しまなかった。では、セウォル号を引き揚げて新しく解明できる原因はほとんどない。もう船体の引き揚げで救える命はない。マスコミが騒いだ‛エアポケット’は当初からなかった。
4.にも拘わらず、この政府が莫大な国民税金が掛かる船体の引き揚げを既成事実として強行することを憂慮する。船体の引き揚げにはあまりにも巨額の国家予算が入る。清海鎮海運と私企業が誤って起きた事故の収拾に国民の税金が入ったのは仕方ないとしても、実効性のない船体の引き揚げにも数千億ウォンを費やすことは納得できない。‛なぜ’引き揚げすべきかについての国民的コンセンサスが足りない。‛なぜ’が欠落した世論調査、特に国民税金がどれほど費やされるという事実を知らせず世論調査を根拠に引き揚げを決定することは、國家理性の麻痺だ。
5.引き揚げたセウォル号の船体の処理も問題だ。解体して引き揚げるのは意味がなく、引き揚げた後、調査してから廃棄するのは費用対効果の面であまりにも浪費で、これを記念碑として保存する場合、得られるのは何か。悲しみの想起の他に得る教訓があるとして、それが費用と副作用を上回るほどなのか。一部の勢力がセウォル号船体を反国家的扇動に悪用することもあり得る。これは遺族にそれ以上にない傷を与えるもので国家分裂の道具になる道だ。
6.船体の引き揚げの代わりに海上に記念物(表示や象徴)を作るのは望ましいと思う。1994年バルチック海で沈没したエストニア号の場合(850人死亡)、スウェーデン政府は屍身の引き揚げを放棄し、海上に表示物を作った。
7.セウォル号の転覆事故を政爭の道具にする勢力に、国家とマスコミがこれ以上振り回されてはならない。国民の悲しみを人質にして政治的扇動を通じて利得を得ようとする勢力は、セウォル号事故の教訓を衰退させ、もっと安全な国を作るべきだと思う国民的念願を裏切る逆賊だ!
www.chogabje.com2015-04-14 16:48