金正日政権を断固糾弾する

佐藤勝巳

(2010. 5.21)

 

 金正日政権が韓国哨戒艦天安を攻撃・沈没したことが明らかになった。戦死した46人の韓国海軍の兵士に心から哀悼の意を表する。同時に、北朝鮮の体制を変えない限り何度でも同じことを起こすことが再度証明された。日韓米は断固たる態度で臨むべきである。

 

 しかるに中国は、北を6者協議に参加させる。北の犯行が明らかになってもなお「慎重に対処せよ」と金正日政権を一貫してかばっている。だから、金正日政権は調子に乗ってテロや侵略を引き起こしているのだ。中国共産党を北の「共犯者」とは言わないが、その責任は極めて重大である。

 

 韓国は、国連安保理で制裁決議をとの報道がなされている。それも一つの手段であるが、日本の小泉内閣までの拉致解決は、自国の国民が拉致されているのに、北に何の制裁も科さずに、関係国に解決の協力を要請するという没主体的な外交を行ってきた。だから拉致も核も解決できないでいるのだ。

 

 韓国の哨戒艦を攻撃・撃沈したのは金正日政権だ。韓国政府が金正日政権にどう対応するのか。それ抜きにして国際的圧力など期待できない。日本外交を反面教師として学んで欲しい。

 

 北は、制裁を科したら全面戦争も辞さずと言っている。安保問題は最悪の事態を想定して対策を建てるのが常識だ。鳩山首相は「北朝鮮の行動は許しがたいもので強く非難する」とコメントした。しかし普天間の海兵隊は、北朝鮮のテロ集団などを抑止するために存在しているものだ。それなのに県外、国外移設を公約したのは鳩山氏その人だ。

 

 また、こんなテロ集団を陰に陽に支持しているのが中国共産党だ。その中国に600人も支持者を引き連れて北京詣でをしたのが、民主党小沢幹事長である。

 

 本当に、民主党という政党は何も分かっていないのに改めて呆れる。普天間問題は、日米合意を実行することが、アジアの安保を担保することだ。今からでも遅くない鳩山氏は現実から学ぶべきである。

更新日:2022年6月24日