熊本の皆さん有難うございました。

佐藤勝巳

(2008. 4. 1)

 

 3月29日熊本市の空は朝から晴れていた。

 「拉致被害者を救出するぞ! 国民大集会IN熊本」は熊本市の中心街にある「ホテル日航熊本」5階「阿蘇の間」で、主催、救う会熊本・救う会全国協議会。共催、熊本県。後援、拉致議連・県議連・拉致対策本部・外務省などで開催された。

 参加者は1200名、ホテルのレセプションルームに用意した椅子が満杯となった。聴衆の視線が登壇者に集中、充実した雰囲気が漂っている。議連平沼赳夫・拉致対策本部中山恭子・家族会飯塚繁雄・救う会佐藤勝巳の4名のパネラーより、それぞれの立場からの発言があり、次に、「拉致解決に制裁の強化か、話し合いか」をめぐって討論がなされた。

 各パネラーから、いろいろの事例が紹介されて、制裁の強化が拉致の解決につながることが強調された。 特に、中山首相補佐官より、金正日政権が拉致を認めて、帰す話し合いに応じない限り、石油は言うまでもなく、人道支援もない旨の発言がなされた。 

 いま一つ、拉致解決における地方自治体の役割について討論が予定されていたが、時間不足で十分な討論にいたらなかった。懇親会の席で私が、補足説明のような形でこのたびの集会で、熊本県が多方面にわたって集会の成功にご協力頂いたことに触れた。

 県知事の挨拶は役人の書いたものではなく、情のこもった心温まる挨拶であった。懇親会には、当選したばかりの新しい「知事」が出席、拉致救出に取り組む旨の決意表明があった。

 この背景には、県当局に対して県拉致議連の先生方が、すでに写真展などが県庁舎で実施するなど積極的な活動があったことが上げられる。 

 今後、福島、盛岡、愛媛、富山など全国各地で行われる集会には、今回の熊本の経験を是非とも紹介して行きたいと思っている。

 細かいことは省略するが、熊本の活動で見られたように、各地の救う会が、北朝鮮人権法などを駆使し、どれくらい主体的、かつ真剣に県(地方自治体)や議連に働きかけるかどうかにかかっている。

 いま一つの特徴は、体育館などの使用料は、ホテルに比べると安いが、音響装置、椅子の出し入れなどに思ったより経費がかさみ、結果的には交通の便のよいホテルの方がよいということが分かったことである。

 パネルディスカッションの後、斉藤文代・平野フミ子・市川龍子・飯塚耕一郎4氏の被害者家族から救出の訴えがなされた。

 救う会熊本の加納会長はじめ議連の皆さん、県庁の皆さん、大変お世話になりました。全国協議会を代表して心より御礼を申し上げます。皆さんの活動に励まされ、救出のためにいっそう頑張ります。 

更新日:2022年6月24日