新型コロナ、大祝賀行事の報い!?

(2022.5.23)岡林弘志

 

 「防疫大戦」――ようやく北朝鮮は新型コロナの感染を認めた。しかも全国での「爆発的」な大流行だ。メディアは国を挙げて取り組んでいる様子を連日流している。しかし、もともと医療・衛生面のインフラ整備が遅れている。竹槍とバケツリレーでコロナの来襲は防げない。そのうえ、食糧危機で人々の栄養状態は悪く、しかもこれまで予防ワクチンの接種は行なわれなかった。悪条件が重なる中、どれだけの犠牲者が出るか。ミサイルを打たずにワクチンを打て!

 

「建国以来の大動乱」、連日20万人超の患者

 

 「「悪性感染症の流行が建国以来の大動乱になっている」(5・13)金正恩・労働党総書記は、党政治局会議で、今回の事態の深刻さを強調した。世界的に新型コロナの流行が始まってすでに2年余、北朝鮮はこれまで「感染者ゼロ」を誇ってきたのに、突如大爆発だ。国中大騒ぎになっている。コロナ感染を認めた前日の会議では、「最大非常防疫システム」に移行する方針を示し、同時に「全国の全ての市、郡で自分の地域を徹底的に封鎖」、厳しくロックダウンするよう命じた。メディアには、「防疫大戦」(5・20朝鮮中央通信)という言葉も出てきた。

 

 北朝鮮は、世界的なコロナ流行に異常なほど神経をとがらせ、2000年1月28日に「国家非常防疫態勢」を宣言。地続きの中国との国境を封鎖した。国連安保理の経済制裁の中、中国は事実上唯一の交易相手だったが、「コロナ鎖国」の状態になったのだ。その後、感染者が出たという情報もあったが、公式には認めなかった。

 

 しかし今回は、簡単に制御できない、国民全体に注意を喚起しないとどうにもならない。それほどの大流行に襲われたということだろう。国家非常防疫司令部によると、「4月末から、原因不明の熱病が全国的範囲で爆発的に伝播、拡大」し、35万人余りの発熱者が発生したという。ゼロだったはずが突如この数字だ。

 

 それ以来、連日発熱者などの数字を発表しているが、まさに「爆発的」だ。(14以降は前日の午後6時から当日の午後6時までの数字)

12日   1万8000人発熱
13日 17万4000人発熱 21人死亡
14日 29万6180人発熱 15人死亡
15日 38万       人発熱 8人死亡
16日 26万9510人発熱 6人死亡
17日 26万2270人発熱 1人死亡
18日 26万3370人発熱 2人死亡

 公表から1週間の数字を並べてみたが、すさまじい数だ。韓国も大流行の真最中だが、一日の感染者は3万人弱。日本は4万人弱(5月中旬現在)。北朝鮮の人口は2570万人。韓国の約半分とすると、いかに感染者が多いかがわかる。そして、あっという間に国民の1割を超えた(5・21)。累計で264万6730人。57万9390人が治療を受けており、67人が死亡した。まさにパンデミックだ。

 

 それにこの数字が正確かどうか。全国に検査や調査が行き届いているとは思えず、責任をとらされるのを恐れて少ない数字を報告というのは、よくあることだ。また、感染者の中には発熱症状がない者もあるはずで、実際には公表数字を上回る感染者がいるはずだ。死亡者について、韓国の専門家は、ワクチンを接種していても、韓国の致死率は0・13%、これを元に推計すると、死亡者は発表の数字の5~6倍と見ている。

 

 北朝鮮は、新型コロナと言っていないが、ウイルスを検出するPCR検査が行き届かないためだろう。ただ、平壌のある団体の発熱者を検査したところ、このところ世界中で広がっている感染力の強いオミクロン株の亜型「BA・2」と一致したという。大分前から陸続きの中国東北部でも同型が流行していたようで、国境を越えたのか。いずれにしても新型コロナのパンデミックに間違いない。

 

 これまで、金正恩のマスクは見たことがないと思うが、12日の会議には着席するまではマスクをし、翌日、非常国家防疫司令部で報告を受けた際は、終始マスクを外さなかった。成人病などの持病や既往症がいくつかあると言われており、感染した場合は、重症化する可能性が高い。金正恩のワクチン接種について、韓国国情院はしていないと推測している(5・19)が、どうだろう。

 

神格化の大集会、軍事パレード‥「三密」が引き金

 

 大流行の原因について、金正恩は、「今回の保健危機は防疫活動での党組織の無能と無責任、無役割にも起因する」(5・14)と述べた。衛生状態の悪さ、医療体制の遅れはずっと以前からの事だ。それでも「コロナゼロ」のはずだった。それが「4月末から」「首都圏を中心に同時多発的に伝播、拡散した」(金正恩)のはなぜか。それが問題だ。まさにコロナ予防で最も避けるべき「三密」(密閉、密集、密接)の標本のような行事、集会が4月に頻繁に行われた。これが爆発的な感染の引き金になったのではないか。

 

 4月の北朝鮮は賑々しかった。最大の祝日、金日成生誕記念日(4・15)は110年の節目に当たり、金日成広場で大集会と行進、それに演芸公演などなど。人民軍創設記念日(4・25)はこれまた90年の節目で、過去最大の軍事パレード。平壌ではいずれも10万人単位の群衆、兵士が集まった。それに金正恩最高指導者就任記念日(4・10)はこれまた10年の節目。これらにまつわる様々な催しが平壌だけでなく、各地方でも数多く行なわれた。

 

 これらの映像を見ると、ほとんどがマスクなしで密集している。新型コロナが最も喜ぶ「三密」がこれでもかというほど繰り広げられた。参加者の中には無症状の感染者、それに熱や咳が出ていても、神聖な行事への参加を割り当てられた以上、断るわけにはいかない。無理をして参加した例もあったに違いない。そして参加した以上は、絶えず「マンセー」を大声で叫び、つばが飛ぶ。新型コロナにとってこんなに嬉しい環境はない。かくして、ウイルスが大量に舞い飛んだのだ。

 

 そのうえ金正恩は、行事のあと参加者ら数千人ずつを集めて、記念撮影まで行なっている。これも終わった後は大歓声の渦だ。そして、特に兵隊は、宿舎に帰ればまさに三密。新型コロナ感染の温床だ。北朝鮮は公表していないが、軍隊での感染者がかなりの割合を占めるのではないか。

 

 今回の感染は、中国に隣接する咸鏡北道、両江道、慈江道、平安北道でも4月には始まり、いち早くロックダウンが行なわれたという情報もある。しかし、当局が公表したように、感染の元が、北朝鮮の中では最も衛生的で、人々の栄養状態もいいはずの平壌だったのは、一連の行事が大きい引き金になったに違いない。そして地方からの参加者はそれぞれ帰っていく。これで感染が広がらなければおかしい。要するに、金正恩が総指揮をとった金一族の神格化事業が主たる原因だった。しかし、北朝鮮でそれは禁句だ。口が裂けても言えない。

 

 そのうえこの時期は田植が始まる。「援農」のため平壌から大勢の労働者が手伝いに行き、出先の農家に泊めてもらう。大行事にも動員された人もかなりいたに違いない。これも新型コロナを地方にばらまく役割をしたのではないか。

 

地域封鎖をするが、「宿願事業は計画通り完成させろ!」

 

 「特に中国の悪性伝染病との戦いで収めた先進的な防疫成果と経験を積極的に見習う方がよい」(5・14)。金正恩は、党政治局会議で中国を手本としろと指示した。まず打ち出したのが、上海でいまもやっているロックダウン。道、市、郡の「徹底的封鎖」である。強権国家ならではの荒療治だ。市民の生活や生産活動に大きな支障が出るはずだ。

 

 同時に、金正恩は、事業単位、生産単位、居住単位を「隔絶した状態」にして、「事業と生産活動を手配する」よう命じた。要するに、経済発展5カ年計画に従って、「営農事業、重要工業部門と工場、企業の生産を最大限促さなければならない」。特に「和盛地区(平壌市)1万世帯分の住宅建設と連浦温室農場」などの「宿願事業を期限内に遜色なく完成しなければならない」と強調した。本人が起工式を行なった目玉事業は、滞りなく進めろという。

 

 なんとも過酷な話だ。ヒトやモノの行き来が制限されれば、物事は計画通りには進まない。ましてモノは絶対量が不足する中、流通には支障が出るし、労働者も感染によって十分に確保できなくなるだろう。それなのに「期限内に完成しろ」という。命令する方はいいが、実際に請け負う方は地獄だ。出来なければ、実際に地獄へ行くかもしれない。

 

「柳の葉を煎じて飲め」「咳が出たら生姜湯」

 

 「わが国家特有の美風、愛と献身で勝利する全人民的防疫大戦」(5・20)。朝鮮中央通信は、「偉大な党中央(金正恩のこと)の思想と志を体して、全国が互いに助け合い、思いやる渾然一体の威力で全人民的な防疫大戦を果敢に展開している」という。金正恩は我が家の常備薬品を差し出し、他の幹部も見習って、地方へ送った。そして、全国で約8千の奉仕隊、3万人が生活必需品を住民世帯に配り、新型コロナに対してもあらゆる医療関係者が予防、検査、治療に「責任と本分を全うしている」という。

 

 実際に、テレビでは連日こうした様子を繰り返し放映。薬や食糧、日用品をプレゼントされた住民が大喜びし、涙ながらに金正恩への感謝の言葉を述べる様子が画面に映し出される。白菜を受け取った老女が配達した人に三拝九拝する場面もあった。まさに「全国各地で気高い美徳、美風がより強く発揚されている」(5・20朝鮮中央通信)のである。

 

 しかし、実際はどうか。「柳の葉を煎(せん)じて一日に3回飲め」――「労働新聞」の新型コロナ治療法の勧めだ。また「咳(せき)が出たら生姜湯、ハチミツ」「息苦しくなったら窓を開ける」「気持ちを楽にせよ」という。こうして4週間経っても「血を吐く、あるいは気絶・出血などがあれば病院へ行け」という。中世式の民間療法で死ぬまで我慢しろということだ。(5・16朝鮮日報)。「柳の葉」は、多くの韓国紙が取り上げた。あまりの突飛さに驚いたのだろう。

 

 「柳の葉」療法は、かなり本気らしく、朝鮮中央テレビでも紹介。確かに中国の漢方では柳の葉は材料の一つだが、血圧を下げるなどの効果があるそうだが、新型コロナに効果があるとは考えられない。また、コロナにかかり、発熱したが、生姜湯で快癒したという女性も登場した。新型コロナ用の薬品がないための苦肉の策だ。

 

 金正恩は①全住民の集中検病・検診②医学的監視と積極的治療対策③活動、作業・生活空間の隅々までの消毒強化――を指示した。確かにこれは基本だろう。しかし、実際にこうした措置を受けられる住民はごくわずか。普段でも病院にかかれる人はごくわずかだ。また薬品や衛生用品は極端に不足している。

 

金正恩は怒るが、自らが招いた医療体制の脆弱

 

 こうした実情を知ってだろう。金正恩は会議のたびに怒りまくっている。「医薬品が住民に行き届かないのは、内閣と保健医療部門の活動家の怠慢だ。同時に検察部門の監視と党政を怠っているからだ」(5・15)。金正恩は、党政治局会議で「辛辣に叱責した」という。この後、実際に平壌市内の薬局を見て回り、薬品不足、保管施設のお粗末さを目の当たりにした。「数日前、国家予備薬品の放出、薬局の24時間営業を指示した」のに、どういうことか。おれの命令が聞けないのかと怒り心頭だ。

 

 緊急措置として、「軍の医療部門を動員し、平壌市内の医療品供給を安定させろ」と命令した。しかし、金正恩が言えば薬が生れるわけではない。ない袖は振れない。元々「国家予備薬品」はあってもごくわずかだったに違いない。薬不足は今始まったことではない。建国以来のことだ。北朝鮮に渡った親族を訪ねる在日朝鮮人のほとんどは薬を持っていく。薬不足のため、本人が使うだけでなく、売れば生活費の足しになるからだ。いまもほとんど変わらないようだ。

 

 次に放出を命じられた軍はどうか。昨年食糧不足のため、金正恩は軍に備蓄米の供出を求めたが、絶対量が足りなくて、軍最高幹部のクビが飛んだ。幹部連中の横流しなどで消えてしまっていたからだ。薬品も市場や医療機関へ持っていけばヨロクに預かることが出来る。そうでなければ食っていけない構造になっているからだ。果たして、軍から薬は出てくるか。

 

 とにかく絶対量が不足している。このため、手当たり次第に手に入る薬を飲んで死んだ人もいる。防疫司令部も「死亡者の何人かは薬の誤用が原因」と認めている。深刻なのは、薬不足だけでなく、医療機関、医療施設、医療専門家、医療品、衛生用品など医療全般にわたって不足している。そのうえ、国際機関は国民の4割が栄養不足という。病気に対する免疫が低い。特に地方は生活の場における衛生状態も劣悪だ。

 

 なぜこんなことに。理由は一つ。そうした国家運営をしてきたからだ。独裁体制を維持強化するため、金一族の神格化事業と核ミサイル開発を最優先にして、民生部門をおろそかにしてきた。当然、医療、衛生部門も後回しにされてきた。こうした歪んだ国家運営が今回の悲劇を生んだのだ。そして、責任をとらされるのは実部部門の責任者。またまた「トカゲのシッポ切り」だ。

 

 悲劇といえば、一般の住民の生活苦、食糧難も増している。そうでなくとも今は昔から言われる農産物の収穫、蓄積が途絶える端境期、いわゆる「春窮期」だ。そのうえ、地域封鎖によって人々の生活維持に欠かせない市場は封鎖、あるいは制限されているという。死活問題だ。売り手に感染者が出たら、直ちに封鎖だろう。発熱で隔離された一家の食料が尽きて餓死寸前などの情報も漏れてくる。ボランティアが隔離家庭に食糧を配るとテレビはいうが、継続する必要がある。絵に描いた餅だ。

 

国際機関などの支援を受けないのか

 

 金正恩は、事あるごとに「人民第一主義」「人民生活の向上」を口にする。いま生活どころか生命が危険にさらされている。国民の生命が第一と思うなら、国際機関や外国の協力を得て、感染防止、治療に取り組むことだ。実際に、コロナ対策は国境をまたいで行なわれている。

 

 北朝鮮に対しても、これまでWHO(国際保健機構)やCOVAX(国際的なワクチン供給の枠組み)がワクチンや衛生用品などの提供を呼びかけてきたが、一度も受け入れていない。もし、ワクチンを受け入れていれば、お上の命令で接種率はほぼ100%になり、今回のような大流行にはならなかったはずだ。援助を受けると、人権問題や核ミサイルより医療の充実をすべきだなどと口出しされる。はたまた国連は制裁を課していながらお為ごかしだ。などと勘ぐって受け入れなかったのか。それが今回の多くの国民の犠牲をもたらしたのだ。

 

 北朝鮮も「コロナ鎖国」といっている場合ではないと認識したらしく、唯一信頼する中国に支援を求め、高麗航空の大型貨物機3機を遼寧省瀋陽空港に派遣し、医薬品などを運んだようだ(5・16)。北朝鮮は公表していないが、中国外務省は「中朝は困ったときは助け合う伝統がある」と記者会見で述べている。これからも中国からの支援は続きそうだ。

 

 一方、発足したばかりの韓国の尹錫悦大統領(5・10就任)は、人道的な立場から医療支援の意向を示した。このため、板門店を通じて、ワクチンや医薬品、マスク、検査機器の提供、防疫技術の協力を提案する通知文を北朝鮮に送った(5・16より)。しかし、北朝鮮は受け取りを拒否したままで、当然返事もない。韓国政府は「自立更正路線をとっているので迷っているようだ。辛抱強く待つ」という。

 

 韓国国情院は国会情報委員会で、「(北朝鮮が)海外から支援を受ける場合、最初は中国でその次が国際機関、米国と韓国は最後になるだろう」(5・19)と分析している。しかし、この間にも北朝鮮の犠牲者は増え続ける。北朝鮮が素直に国際的な援助を求められないのは、これも金正恩の核ミサイル開発最優先が招いた結果だ。経済制裁を強いる国連の関係機関や国々に頭を下げるわけにいかないのだろう。自縄自縛に陥っている。

 

盛大な国葬、核実験をやってる場合か

 

 こんな時、北朝鮮は金正恩が葬儀委員長になって盛大な国葬が行なわれた(5・22)。死亡したのは、玄哲海・人民軍元帥(87)。父親の金正日総書記を「苦難の行軍」の時代に最も近くで支え、金正恩の軍における最側近だった。偲ぶ気持ちはわかるが、儀仗兵も動員して「密集」の見本のような葬儀が行なわれた。

 

 党幹部はマスクをしていたが、金正恩と整列する兵士はマスクなし。霊柩車が愛国烈士陵へ向かう沿道には市民も動員されていた。この密集でコロナが感染することはないのか。しかし、金正恩が必要と思ったことはやるのだ。コロナで動揺することなく、軍や国民の「一心団結」に変わりはないことを誇示する狙いか。体制擁護のために有効と判断したのだろう。多くの国ではこの間、公葬などは控えている。

 

 一方で、核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験の準備を進めているという衛星情報が伝えられている。バイデン米大統領の初めての訪韓、訪日(5・20~23)に合わせて、軍事的な圧力を掛けようという思惑だろう。新型コロナへの取り組みを「防疫大戦」と称しながらも、核ミサイルによる牽制、開発は予定通りに進めるということか。

 

 ただ、核実験には中国が反対している。咸鏡北道・豊渓里核実験場は中国国境から80㎞ほどしか離れていない。実験があれば振動したり、空中の放射能濃度が上がる場合もある。それに隣で不安定要因を起こすのは好ましくない。今回、北朝鮮はコロナ関連物資の援助を中国に求めている。中国の意向に逆らってまでやるか不明だ。

 

まず必要なのはワクチンだ

 

 またコロナ大流行の最中とあって、核実験はこれまでのように、国民に誇りを感じさせ、国威掲揚に役立つことにつながるのか。巨額のカネとモノが一瞬にして吹き飛ぶ。コロナに苦しむ国民をよそに断行するのは、国民の不満をかえって刺激しかねない。体制にとってもマイナスが大きいのではないか。頭をひねっているのだろう。

 

 葬儀にしても核ミサイル実験にしても、北朝鮮という国のあり方を象徴している。どう見ても「人民」や「人命」の影は薄い。感染者が20万人台をピークに減り始めたことで、党政治局は「拡散状況が安定的に抑止、管理されている」「全快者が日毎に増え、死者が著しく減るなど、安定の形勢を維持」(5・21)と、早くも楽観的な見方を示している。

 

 しかし、1ヶ月ほどで人口の1割が感染というのは大変な数だ。また、1回の流行で終わった国はない。今直ちに必要なのは、予防ワクチンの接種だろう。中国から航空機3機分の医療関係の援助を受けたようだが、ワクチンは全国民に必要だ。少なくとも3回接種する必要がある。コロナとの戦争で苦戦している最中、ウイルス退治に全く役立たない核実験やミサイルをぶっ放している場合ではない。

 

更新日:2022年6月24日