【現代コリア】の灯を消してはいけない

亜細亜大学アジア研究所嘱託研究員

(2014.5.1)

 

レーダー再開に際し

皆様、今日は。

以前『現代コリア』の「レーダー」(経済)を担当していた野副伸一です。『現代コリア』が廃刊になって、しばらくは『現代コリア』の電子サイトに拙文を載せましたが、忙しさにかまけて、いつの間にか書くのを止めてしまいました。先日(4月25日)「佐藤勝巳さんを偲ぶ会」があり、会場で懐かしい顔を沢山拝見し、また佐藤さんの遺稿集『「秘話」で綴る私と朝鮮』を読む内に、新しい形で「レーダー」を再開しようと思いました。諸先輩が築き上げた『現代コリア』の灯を消してはいけないと思ったからです。

 現在の私の関心に照らして見て、これから書く「レーダー」は韓国経済にのみに留まらず、韓国の政治、社会、南北関係、書評等、テーマは幅広いものとなると思います。月一回のペースで書いていけたらと思っています。宜しくお願いします。

 第一回の今日は、取り敢えず四月二十五日の「佐藤勝巳さんを偲ぶ会」で私が行った開会の辞を紹介いたします。

 

「開会の辞」

皆様、今日は。

新緑の美しい季節となりました。

本日は、週末の貴重な時間を割かれ、「佐藤勝巳さんを偲ぶ会」にご出席下さり、

誠に有難うございます。事務局を代表致して、厚く御礼申し上げます。

 佐藤さんは、皆様よくご存知のように、『現代コリア』の編集長を長く勤められ、

毎号充実した内容を世に問うて来られました。また「救う会」の会長として97年10月から大活躍されました。そして同時に日本を代表する韓国・朝鮮問題のエキスパートでもあったのです。その佐藤さんが昨年12月2日に逝去されました。享年845歳でした。日韓関係が混迷を深める中、また北朝鮮の金正恩体制の将来に不安が大きい中、佐藤さんのメリハリの効いた分析が聞けなくなったことは大変淋しく、日本にとって大きな損失ではなかったかと思います。

 佐藤さんを偲ぶ会は、当初3月の初めに予定されていましたが、晩聲社で計画していた佐藤さんの遺稿集の出版、花房征夫さんによる佐藤さんの著作目録の作成等を考慮し、ゴールデンウイーク前の最後の金曜日ということで、今日に開催が延期されました。

 幸いなことに、遺稿集の出版も著作目録の出版も今日の会合に間に合うことが出来ました。遺稿集の出版に尽力された晩聲社、そして著作目録の作成に尽力された花房征夫さんに心より感謝申し上げます。

 なお、「偲ぶ会」の事務局に参加したメンバー―8人は、主として『現代コリア』の編集委員をした者です。今日司会をされた小林一博さん、閉会の辞の花房征夫さんも編集委員でした。また今回の「偲ぶ会」の連絡、会場の確保、受付等、事務的な仕事については佐藤さんの秘書をされた長野禮子さんのご協力を頂きました。この点を最後に申し添えておきたいと思います。ご清聴有難うございました。了

更新日:2022年6月24日