”窮余の一策”か、撹乱戦術か

(2018.1.15)岡林弘志

 

 今年の金正恩・労働党委員長の「新年の辞」は、久しぶりに周辺国の注目を集めた。これまで、核ミサイル一辺倒だったのに、突然、「平昌冬季オリンピックに参加する」と、外交攻勢をかけたためだ。これは、日米韓の離間を狙ったものか、はたまた経済制裁や米国の軍事的威嚇に音を上げての窮余の一策か、核ミサイル開発のための時間稼ぎか、周辺国は冷静に見極めて、対応する必要がある。

 

「核ボタンは事務室の机上に」

 

 「アメリカ本土全域がわれわれの核打撃射程圏にあり、核ボタンが常に私の事務室の机の上に置かれている」(1・1)。金正恩は、恒例の「新年の辞」で、昨年の核ミサイル実験を背景に、「核武力完成の歴史的大業」を誇ると共に、これは決して「脅しでなく、現実であることを知るべき」と、胸を張った。

 

 今年も自ら、新年辞を読み上げた金正恩は、珍しく明るいグレーで、いかにも高級そうな光沢、縦の織り縞のついた人民服で登壇した。黒っぽい、くすんだ色の人民服が一般的な北朝鮮で、かなり派手な印象を与える。それだけ、本人が高揚していることの表れだろう。

 

 もっとも、「事務室の机上に核ボタン」というのは、なんともアナログではないか。歴代米大統領は、ホワイトハウスから外に出る場合、外遊の時ももちろん、いつでも核ボタンが押せるアタッシュケースを持ち歩いている。わざわざ「事務室の」というあたり素朴だ。

 

 もっとも、これを聞いたトランプ大統領は「私の(核ボタン)は彼のより大きくパワフルだ。しかも機能する」と、同じ土俵に乗ってまともに対抗心を燃やしたので、揶揄されずにすんでしまった。これでは同じレベル、子供が「オレのおもちゃの方がでかいぞ」というのと大して変わらない。

 

「同志、隣人間に助け合いの美風を」

 

 話を「新年辞」に戻すと、昨年と同様、核と経済の「並進路線」推進を強調している。それによって「祖国繁栄の進軍路を駆けてきた」といいながら、一方で「生存を脅かす制裁や封鎖による困難な生活」を強いられていることを、率直に認めている。鳴り物入りで2016年から始まった「国家経済発展5カ年計画」は「大きな前進」といいながらも、具体的な数字には触れず、「最高生産年度の水準を突破」と、胸を張った。

 

 もし、その通りにしても、基準になる数字がもともと低い。それに「最高生産年度」とはいつか。4,5年前、北朝鮮当局者から、東西冷戦終結直前のGNPが最高だったと聞いたことがある。だとすれば、20年も前の水準をようやく越えたのか。いずれにしても、経済の遅れは間違いない。東アジアの国で、もっとも遅れているといってもいいだろう。

 

 今年は「核武力建設の歴史的勝利を発展の土台に、すべての部門で新たな勝利のための総攻撃を」とゲキを飛ばす。しかし、核ミサイルにカネ・モノ・ヒトを集中している現状では、民生経済で「総進撃」といっても、たかがしれている。民生経済の立て直しが切羽詰まり、文字通り「並進路線」を実行せざるを得なくなったのか。

 

 「不足するものが多いほど、同志間、隣人間にお互いに助け合い、心からそのためを思う美風が強く発揮されるようにすべきだ」。あれ、あれ、精神論か。「美風」の押しつけはうさんくさい。「人民生活の向上」ができないことを横に置いての開き直り。だいたい、為政者が国民に対して、道徳に関わる訓示をたれるときは、責任逃れか独りよがりが狙いだ。

 

1カ月前になって平昌五輪参加表明

 

 「南朝鮮での冬季オリンピックは、民族の地位を誇示する好ましい契機」「代表団を派遣する用意がある」。新年辞で、もっとも周辺国の関心を集めた部分だ。平昌五輪(2・9~25)まで、わずか1カ月余、他国のエントリ-はとっくに終わっている。突然、北朝鮮が参加すると言い出したのだから驚く。

 

 そのうえ、参加してやるから有り難いと思え、というニュアンスが見え見えだ。それでも、北の参加を繰り返し、呼びかけてきた文在寅政権は、あまりに素直に大歓迎、早速当局者会談を呼びかけ、趙明均・統一相を代表団に決め、北朝鮮もこれに応じて、南北閣僚級会談が開かれた(1・9)。

 

 この五輪は、言うまでもなく、韓国が全面的に準備を進めてきた。北朝鮮は何の協力もしなかった。というより、参加を表明せず、韓国をいらいらさせてきた。ところが、ここへ来て、参加と言い出し、しかも平昌五輪は「民族の地位を誇示」するものだという。民族にはもちろん自分たちも入っているのだろう。このあたりは図々しく、いかにも北朝鮮らしい。

 

 さらには、文在寅が経済制裁続行、北朝鮮の非核化に言及した点を取り上げ「対話の相手を前に、ここまで無礼になれるか」「冬季五輪に参加する代表団を乗せた列車もバスもまだ平壌にいる」(1・14朝鮮中央通信)と激しき反発している。これ以上、非核化や制裁のことを言ったら、参加しないぞという脅しだ。

 

 五輪参加は韓国がお願いしてきたことだ、ごちゃごちゃ言うなら、別に我々は出なくても、かまわないぞ。開き直りそのものだ。韓国は完全に足元を見られている。

 

「民族同士」に立ち返れ!

 

 しかも、「新年辞」では、金正恩がかねて南北交流・強調・共存を唱えてきたかのようにお説教をたれている。「民族の和解と統一を志向する雰囲気を積極的に作り出すべき」。前の朴政権には、悪口雑言を浴びせ、文在寅政権になっても「米帝の追随勢力」「傀儡」などと、非難を続けてきた。何よりも、物騒な核ミサイルの開発を止めろという声にも耳を貸さなかった。

 

 今になって何事かとも思うが、その後で、本音が出てくる。「北南関係はあくまでもわが民族の内部問題」と、従来からの主張である「わが民族同士」の原則を繰り返す。「北南関係の問題を外部に請託しても、得るものはなく、かえって不純な外部勢力に干渉の口実を与え、問題を複雑にする」と、もっともらしい。

 

 しかし、周辺国が関わるのは、北の核ミサイル開発が、朝鮮半島だけでなく、地域全体の安全保障に悪影響を及ぼすからだ。それに、駆逐艦の爆破や韓国領内の島攻撃など、在韓米軍が撤退できにくい状況をつくってきたのも北朝鮮だ。「民族同士」で、分裂国家の和解・統一を妨げてきたのは、北朝鮮である。

 

 それに、「核は米朝の問題」とかねて米国との協議を求めているのは、北朝鮮だ。また、休戦協定の問題も、韓国は協定に調印していない、調印した米国と話し合う。と主張してきたのも北朝鮮だ。これをご都合主義という。

 

合同演習の中止などで米韓の離間を

 

 突然の平昌五輪参加表明は、一つは米韓の離間を狙ったものだ。文在寅は就任前から、対北融和を積極的に表明してきた。なんとか南北関係改善のきっかけをつかむため、平昌五輪への参加も繰り返し、呼びかけてきた。しかし、相次ぐ、北朝鮮の核ミサイル実験により、トランプ米大統領主導の対北強攻策、制裁強化、そして、米韓の緊密な連携を強化せざるを得なかった。

 

 中国やロシアも、国連の制裁決議に賛成し、実行せざるを得ない中で、金正恩にとって、これほど、与しやすい相手はいない。昨年11月、米本土に届くはずの「火星15」大陸間弾道ミサイルの実験に成功したことを、一区切りとして、米韓離間工作に乗り出したのだろう。そして、韓国は、待ってましたとばかりに食いつき、対話が始まったと高揚している。

 

 「外部勢力との一切の核戦争演習を中止し、米国の核装備と侵略兵力を引き入れる一切の行為を止めるべきだ」(新年辞)。もう一つの狙いは、金正恩がストレートに求めたように、米韓合同軍事演習の中止、在韓米軍の撤退だ。まずは、恒例の2月の米韓合同軍事演習の延期が決まった。

 

 「南朝鮮当局は、民族分断、半島の支配者として君臨しようとする米国の凶悪な正体を見抜くべきだ」「外部勢力に対する幻想を払拭すべきだ」(1・10,労働新聞)。従来からの「民族同士」攻勢はこれからエスカレートするに違いない。

 

美女軍団、芸術団が参加の主目的?

 

 北朝鮮は、南北会談で、平昌五輪へ選手だけでなく、応援団、芸術団も派遣するといい、韓国も受け入れた。肝心の選手団は後回しにして、芸術団派遣を話し合う南北の実務協議(1・15)が開かれた。「三池淵管弦楽団」140人を派遣するという。金正日の時代に創設された楽団で、ミニスカートの女性が様々な楽器を駆使して、軽快なポップ調の音楽を演奏する。

 

 北側の実務者の中には、北朝鮮で最も人気があるといわれる玄松月・牡丹峰楽団団長も参加、韓国のメディアは早くも大騒ぎだ。2002年の釜山アジア大会などでは、芸術、舞踊学校などの生徒、学生のうちの美女ばかり集めた応援団、「美女軍団」を派遣、韓国の若い男を虜にした。

 

 今回の芸術団は、それよりも粒ぞろいだ。ソウルと五輪会場がある江原道江陵で公演する。特に韓国の若い男を魅了し、対北融和ムードを一気に盛り上げるに違いない。この映像は、世界中に配信される。核ミサイル以外の“顔”をアピールする絶好のチャンスだ。

 

 肝心の冬季五輪については、北朝鮮は数種目に参加するだろうが、今のところ、フィギアの男女ペア以外、おそらく注目を集める選手はいない。今回の会談などの進め方からは、北朝鮮がスポーツよりもこれを機に韓国の世論攪乱、対立を引き出しそうという政治的な狙いが、はっきり見て取れる。本来五輪に政治を持ち込んではいけないが、北朝鮮には通じない。

 

 文在寅も「民族同士」の大義名分には弱い。対北交流は「国連安保理の制裁決議の枠組み内で判断せざるを得ない」(1・10)というが、すでに北朝鮮からクギをさされた。ずるずる譲歩を余儀なくされる可能性もある。そうなれば、対北強硬一辺倒のトランプ政権との齟齬は大きくなり、米韓不協和音は大きくなるに違いない。

 

トランプまで乗ってきた!?

 

 と思ったが、トランプは「私は対話はよいことだと思っている」「五輪問題以外の協議に発展すれば望ましい」「何らかの成果が出れば、人類や世界にとって素晴らしい」(1・6)と、手放しで南北対話の開始を歓迎している。おそらく、金正恩は、トランプは南北対話に反対するか、いちゃもんを付けると思っていたのではないか。これまで強硬一辺倒、経済制裁の一角が崩れかねないからだ。

 

 ところが、トランプは南北対話を歓迎した。文在寅との電話会談(1・10)では、「適切な時期と適切な環境下での対話の扉は開かれている」と、金正恩との首脳会談にも積極的な表現をした。韓国側の発表では、トランプは「南北対話の間はいかなる軍事行動もない」と約束したという。あれ、あれ、金正恩の対話攻勢にトランプまで乗ってしまったのか。

 

 マティス国防長官は、韓国側に「今回の南北対話では平昌五輪についてのみ協議すべきだ」とクギを刺した(1・5)ばかりだ。そうでないと、米国の対北外交は一貫性を欠くことになる。これでは、北朝鮮の対話攻勢は、米韓離間だけでなく、トランプ政権内の軋轢、食い違いも誘い出したことになる。金正恩は思ったよりさらに大きい成果を得られそうだ。

 

恐ろしかった米韓軍事演習

 

 ここで、北朝鮮が対話攻勢に舵を切り替えたのは、周辺国の制裁を柱とした包囲網の強化、それに米国による軍事的な示威が耐えがたくなった、恐ろしくなったためだろう。とりわけ、繰り返しの米韓合同演習の実施と最新鋭の米戦略爆撃機、空母の参加、それに米韓両軍の「斬首作戦」の露出は、金正恩にとって、非常な脅威だ。

 

 金正恩の体重は130㎏前後と推定される。30代半ばにしては明らかに肥満だ。健康管理を担当する医師団がいるはずなのに、何でこれほどまでに‥‥。米韓演習は、大きなストレスとなり、暴飲暴食の一因になったに違いない。「新年辞」を聞いた韓国の音声分析専門家は「腎臓機能が低下しているのではないか」「一般的に体重が急増すると糖尿や高血圧となり、腎臓機能が落ちる可能性がある」(1・8聯合ニュース)と見ている。

 

 また、南北高官会談で、韓国側が提案した「軍事当局者会談」の開催に直ちに応じたのは、会談が続く限り、米国の攻撃、脅しはないとみてのことだろう。さらには、この場では、北朝鮮が求めて止まない米韓合同演習の中止、さらに、この会談が開かれれば、在韓米軍撤退も迫ることができる。北朝鮮にとって失うものは何もない。

 

輸出、外貨獲得の8割が止まる

 

 中国が本腰を入れ始めた経済制裁も、中国経済に全面的に依拠している北朝鮮経済の根幹に、深刻な影響を及ぼし始めた。すでにガソリンが高騰したと報じられた。その後だいぶ落ち着いたと言われたが、車両を動かすのをあきらめ、需要が減ったためとだという。経済全体がしぼんできているのだ。

 

 中国東北部の北朝鮮系、中朝合弁のホテルやレストランが次々と閉鎖されている。合弁の瀋陽では最大級の「七宝山飯店」ホテルが突然営業停止となった。入り口には「安保理決議に従い、一切の営業を停止する」という張り紙が出ている(1・11東京新聞)。また、丹東市内の大型レストラン「丹東高麗館」「柳京飯店」も昨年末に閉店した。

 

 北朝鮮の6回目の核実験を受けた国連制裁によって、中国政府は120日以内に、北朝鮮の直接経営、中朝合弁を閉鎖するよう指示、1月9日がその期限だったためだ。また、北朝鮮からの輸入品のほとんどを禁輸にしている。実際に、昨年12月の北朝鮮からの輸入は、約5500万ドルで、前年同月比で、81・6%減った。北朝鮮の外貨獲得の8割が減るという予測通りだ。自国通貨が紙切れ同様の現状では、外貨は北朝鮮経済の命綱だ。影響は大きい。

 

 「人民経済の自立性と主体性の強化に総力を集中すべきだ」。金正恩は「新年辞」で、今年もまた「自力更生」を強調せざるを得なかった。本当に「総力を集中」するなら、経済立て直しは、かなり進むはずだが、「総力」は、核ミサイル開発に向けられている。経済の矛盾はますます大きくなる。韓国への対話攻勢には、経済制裁包囲網の突破口にという思惑も見える。

 

 一方で、この小康状態は核ミサイル開発のための時間稼ぎとしても利用できる。対話が進む間、北朝鮮も、核ミサイル実験など、表だった挑発的な動きは控えるはずだ。しかし、核ミサイル開発・研究は、陰で進めることができる。「火星15」は成功というが、大気圏再突入、弾頭に付けるための核爆弾の小型化、さらには、潜水艦発射ミサイル(SLBM)など、開発の難関にさしかかっている。時間が必要だ。米韓演習の中止など、静かな環境は、有り難い。

 

いつまで続くトランプの上機嫌

 

 「こいつは春から縁起がいいわい」。今のところ、対韓対話攻勢は、金正恩が予想した以上の効果、成果をもたらしているのではないか。米韓演習がなく、金正恩は枕を高くして寝られる。「核強国」のための核ミサイル開発にも専念できる。そのうち、対北政策を巡って、米韓だけでなく、米政権内部の軋轢は、さらに激しくなると予測しているはずだ。

 

 米韓軍事演習は、平昌五輪の閉幕までは延期となっている。米国はその後の実施は予定通りという。北朝鮮は対話の中で韓国に完全な中止を求める。韓国はどうするか。「神御一人」の指示、命令は重い。もちろん、演習を実施すれば、北朝鮮は韓国が裏切ったと対話を打ち切る。継続した対話を求める文在寅にとって、第1の関門だ。

 

 一方、トランプは「われわれの(強硬な)姿勢がなければ、会談は決して実現しなかった」と対北圧力の成果を誇っている。しかし、これで北朝鮮が韓国や米国との対話を続けて、核ミサイル開発中止、核兵器廃棄に進むか。その可能性は極めて低い。北朝鮮はそんなに柔な相手ではない。

 

 これまでの北朝鮮の出方を見れば、すぐわかる。金正日の時代、「核」は外交の一手段という側面もあった。しかし、金正恩にとって「核」は、「独裁体制」「金一族支配」の「守護神」だ。手放したら、おしまいだ。リビアのカダフィの二の舞は踏まない。これが、最大の国家戦略になっている。

 

 「私はおそらく彼と非常によい関係にある」「私は非常に柔軟な人間だ。突如として仲良くなることもできる」(1・11、米紙ウォールストリートのインタビューに)。トランプの金正恩へのメッセージは止まらない。すぐにでも会って、抱擁でもしかねない雰囲気だ。もっとも、トランプは、ニュアンスが違うとクレームをつけているが、なんとも腰が定まらない。

 

 対北政策の成果を誇り、北朝鮮が核廃棄の会談に出てくるかのように、はしゃぐのは早すぎる。そんなに簡単にいくなら、これまで周辺国は何の苦労もなかった。北朝鮮のしたたかさをトランプに教える国務省の対北専門家がいないのか。あるいは、聞く耳を持たないのか。あるいは、北朝鮮攪乱のための戦術か。

 

しばしの小康状態の後は?

 

 今年はしばらく、平昌五輪があり、南北対話が行われる。その間、北朝鮮は核ミサイル実験を抑え、米国も軍事的な示威を控える。ここまでは、確かだ。その後、どうなるか。トランプが、いかに対応するかが、不確定要素のひとつであることは変わりそうもない。北朝鮮に柔軟に対応したのに、ふさわしい振る舞いがなかったとわかったとき、突然、軍事を含む超強硬手段に出ることはないのか。

 

 一方で、対北経済制裁は強化される。中国がその気になっているからだ。北朝鮮の存亡にもかかわる。北朝鮮をどうするか。米中間の協議、連携が進む可能性もある。中国にとって、軍事衝突はなんとしても避けたい事態だ。

 

 理屈の上での可能性の一つとしては、金正恩が核ミサイル開発の凍結という変化球を投げるということも。その場合は、周辺国は、当然、専門家による開発現場の検証を求める。やはり誇り高い金正恩としては、許容範囲を超えているか。

 

 2018年、朝鮮半島は、再びきな臭さが漂うことも含めて、不確定要素が多い。

 

更新日:2022年6月24日