韓国が中国と同盟を結ぶ日――小説「朝鮮半島201Z年」から読み解く

対談  鈴置高史・佐藤勝巳

(2010.12.23)

 

衝撃的な仮説

佐藤 このたび、鈴置さんが著述された『朝鮮半島201Z年』(日本経済新聞出版社・11月22日刊)を読んで、ショックを受けました。

描かれているのは、朝鮮半島をめぐる米中の覇権争い、南北朝鮮と中国の関係、ヘゲモニーがアメリカから中国に向ってドラスチックに動き出している様などです。そして、韓国が自国の安全保障をアメリカから中国に依存するようシフトするのではないかという、衝撃的な仮説も提示されています。

鈴置さんの5年間のソウル特派員、2回にわたる香港特派員としての取材経験に裏打ちされた小説ですから、非常に読みこたえがあります。読みながら、いよいよ激動の時代に突入したな、と改めて思いました。

経済は素人で、理解しようと努力しても数字を読み解く基礎知識が不足していますから分からないことが多かったのですが、この本は小説という形式をとることで数字に血が通っていますし、人間の心の動きや民族的な特徴などが実に生き生きと描かれています。

日本は、アメリカの黒船の衝撃から近代が始まりました。これまで日本の歌謡曲の世界では、北はロマンの対象でした。でも、今や蒙古来襲(1274年と81年)の時のように「中華帝国主義」が朝鮮半島を制圧しつつ「北から」日本に侵攻して来るという緊張した状況です。まさにその瞬間に鈴置さんの著書が出版されたのです。時代の反映なのでしょうね。

 

韓国にとって米国との同盟に意味はあるのか?

鈴置 有難う御座います。「韓国はいつまで米韓同盟を続けうるのか」、もっとありていに言えば「韓国はいつ米国から離れ中国ブロックに鞍替えするのか」という問題意識からこの本を書きました。

北朝鮮は3月に韓国の哨戒艦「天安」を撃沈、11月には延坪島に砲撃し民間人2人を含む4人を殺害しました。今、韓国人は北への怒りに燃えていますが、時がたつにつれ「韓米同盟があっても北によるテロ攻撃を防げなかった」と米韓相互防衛条約の存在意義を疑い始めるでしょう。この小説は〝その先〟を描いたのです。

仮に韓国が米韓同盟ではなく、中韓同盟を結んでいたとしましょう。果たして北朝鮮は韓国を攻撃したでしょうか。中国の顔色をうかがい、とてもそんなことはできなかったと思います。

百済、新羅、高句麗の3つの国が鼎立しあい争っていた三国時代には唐が仕切り役として朝鮮半島の後見人をつとめていた。この小説の中では「唐帝国システム」と名付けられていますが、この構造の方が半島は安定する、と考える韓国人が増えて行くのではないでしょうか。「百済と同盟を結んだ『倭』――現代で言えば韓国と同盟を結んだ『米国』という〝外部勢力〟が半島から追い出された後に、初めてパックス・チャイナの安定的な時代が来る」というわけです。

経済的にはすでに韓国は米国とよりも中国に近いのです。輸出額は米国が全輸出額の10%前後であるのに対し、対中輸出は2010年に25%を超える見込みです。輸出の4分の1が中国向け――。恐ろしいまでの中国依存度の高さです。

金融面でもそうです。2008年の韓国の通貨危機の際、韓国は米国に通貨スワップを結んで貰い、さらにはそれを発動しました。しかし、ウォン売りは止まりませんでした。韓国が中国と日本にスワップを結んで貰って、マーケットはようやくウォン売りを止めたのです。ウォンを防衛したのは米国ではなく中国だった――。この事実は衝撃的でした。1997年の通貨危機では、韓国を助けたのは米国の別働隊と見なされるIMF(国際通貨基金)と日本だった。国際金融界は米中の勢力交代を実感したのです。

もちろん、死にかけていたところを蘇生してもらった患者たる韓国が、一番それを知っている。ただ、安全保障の面ではまだ、米国ブロックにいて米国に助けて貰わねばならないから、絶対に「中国の方が頼りになる」とは言いませんでした、当時は。

でも、今年に入って「天安撃沈事件」に「延坪島砲撃事件」も加わって、安全保障の面でも「米国よりも中国の方が頼りになる」という認識が、潜在的にだけど浮上している。それが韓国社会でコンセンサスを獲得したら、状況はガラリと変わるでしょう。 

 

佐藤 人間は極限状態に追い詰められたとき、生存可能な方向を必死に探ります。現在のアジア情勢を見ていると、米中のどちらに身を置くのが安全か、ということですが、韓国では洪熒、趙甲済両氏のように、自由民主主義の立場から、独裁体制と断固戦うという理念を持った人達と、李明博氏に代表される資本主義経済に身を寄せ、目先の問題で中国になびく人達に分かれると思います。

国連で延坪島砲撃に対し、金正日政権を非難しようと日米が動きましたが、韓国は日米と同ー歩調を取りませんでした。非常に注目される変化です。

 

米日「安保理で北非難」韓「内政もたない」

鈴置 そうなのです。まさにそこに、韓国の「米国への疑い」が顔をのぞかせています。韓国に対し米日は「あなたが被害者なのだから、ー緒に安保理に行って対北非難決議を求めよう。我々も全力を挙げる」と言いました。でも、韓国は「天安事件後の安保理の状況が再現されたら内政がもたない」と渋ったのです。

天安撃沈事件の後、米国は安保理が対北非難決議を採択するよう必死で動いた。しかし、中国の反対で北を犯人と名指しすることもできなかった。韓国人の落胆は大きかった。同時に、米国の力が大きく落ちる半面、中国がどれだけ力を持ったかも韓国人は実感した。

「内政がもたない」――とは、ー義的には対北非難決議を実現できなかった韓国政府への批判が高まることを意味するのでしょうが、「米韓安保に頼っていて大丈夫か?」という疑念がー気に噴き出しかねない、という懸念もあると思います。

さらには「実現できもしない非難決議を要求する過程で、今や米国以上の力を持った中国と揉め、敵にまわすのは賢明ではない」との判断も韓国政府は持ったと思います。

 

韓国主要メディア「中国を刺激するな」

佐藤 なるほど。李明博政権は延坪島での砲撃訓練は、北に向けてではなく反対の西の海に向けて1時間30分ほど砲撃訓練を実施しました。李明博政権のこの態度は、八方に顔を立てるという苦肉の選択であったということですが、韓国は重大な岐路に立っているということの反映ですね。

いま一つ目を見張ったことは12月10日、菅直人首相が、北に異変が起きたら、自衛隊を投入、拉致被害者を救出すると発言した(2日後に取り消したのですが)のに対して、12月13日朝鮮日報社説は、「不適切発言」と題して批判しました。その中身は、米韓日の軍事合同演習を中国が「韓米日3カ国による軍事協力の強化を、自分達を包囲する敵対的な動きとみなしている。そのため韓国としてもこれは今より数倍も慎重に考えなければならないデリケートな問題だ。そのため菅首相の発言は非常に配慮に欠け、誤解を呼び起こしかねない不適切なものだった」と、軍事合同演習と菅直人首相発言が中国を刺激するものとして批判をしたことです。この社説は明白に中国擁護ですよね。

 

鈴置 日米韓の軍事協力を米国が日韓に呼びかけた時は、中央日報なども同じ論旨で、つまり「米中対立に巻き込まれて中国と敵対するリスクを侵すな」という趣旨の論文を書いていました。朝鮮日報に限らず、それが韓国のコンセンサスなのでしょうね(注 朝鮮日報(12月22日付)社説「中ロに対する突破口が必要な韓国外交」も「韓米同盟という戦略的基軸の上に立ちつつ、両国(編注=中ロ)に対してさまざまな配慮を示すのは決して不可能なことではない。例えば中国に対して、韓国は中国包囲網に加担しないとのシグナルを送ることで相手の不安を和らげ……」と、韓国は対中包囲網に参加しないとの前提で論陣を張っている)。

「反米親中の盧武鉉から親米の李明博に政権が変わった。だから、韓国は反米から親米国家に戻る」――。08年の新政権発足時にはこんな見方が多かったし未だある。でも、私は「親米政権が誕生しても親中国家にならざるを得ない」ことに注目すべきと思います。

また、「韓国人は中国を嫌っている。だから親中国家にはならない」という韓国人も日本人もいます。でも、この本の中で亜細亜経済新聞の記者は以下のように言うのです。

「『中国は嫌いでも頼らなければならない』というのが現実だ。超大国の前では隣の小国に選択肢はない。残念ながら、韓国人は好き嫌いの贅沢を言える国力と地政学的位置を持たない」……。

 

現実が小説を追う――著者も驚く

佐藤 鈴置さんが著書の中で、小説として描いた韓国が自国の安全保障をアメリカから中国にシフトさせるということが、小説通り現実のものとして今、われわれの目の前で進行していることに、本当に息を呑みました。長年の蓄積の成果であることは言うまでもありませんが、鈴置さんの先見性は広く注目されると思います。

 

鈴置 「現実が小説を追いかけてくる」ことに関しては、書いた私自身が驚いています。11月22日に取次ぎ(卸)に配本したら、翌日に延坪島で砲撃事件。この本は仁川国際空港のそばで南北の紛争が起きてそれが韓国の通貨危機を誘発する――というストーリーですから、さすがにびっくりしました。

仁川国際空港の建設計画が始動したころにソウルに住んでいて「海上空港ってテロや攻撃に脆弱ではないのかな」と思ったことがありました。ただ、あのころは冷戦が終わり「北はいずれ崩壊する」という空気が韓国にも濃かったから、その脆弱性がさほど懸念されなかったのかもしれません。

配本の少し前、印刷から製本にかかったころ、済州島の経済活性化案なるものが韓国紙に載りました。サムスン経済研究所が委託を受けて研究したものですが、具体案として提言したのは「もっと人民元が使えるようにすること」、「もっと中国語が通用する地域にすること」でした。

済州島は投資移民制度を導入しています。ひとことで言えば「永住権をあげるから不動産を買って下さい」という仕組みですが、この制度のおかげで中国人がどっと済州島の不動産投資に走った。それなら、人民元も中国語も事実上、公用化して、さらに投資を呼び込もう、というわけです。済州島は海南島やマレーシアなどのリゾート地と、中国の富裕層の不動産投資を激しく取り合っている。必死なのです。

小説の中では現実の投資移民制度の導入までしか描いていませんが、現実が小説を乗り越えて「人民元の公用化」や「中国語の公用語化」が始まる日も近いと思います。

 

切ったら血ではなく、オカラが出る

佐藤 済州島は活性化するかもしれませんが、中国への従属は避けようがないということですね。理念なき経済の活性化政策の危険、ということなのでしょうが、金正日政権を見ていると、茂山の鉄鉱石の中国への開発権譲渡に代表されるように、契約金だけとって契約を実行しません。彼らはそれを「われわれ式」(ウリシク)と言ったり、「自主性」と呼んでいます。結果として中国は詐欺にかかって、予想されたほど北経済の中国への従属化は進んでいないようです。韓国は国際資本主義の枠組みの中に生きていますから、北のようなことをやれば自殺行為で、即潰れてしまいます。すると従属の道しかない、ということになります。

鈴置さんの著書の優れているもう一つの点は、韓国(朝鮮半島)と中国の長い歴史の枠組みの中で、現在の関係を位置づけ、分析していることです。日本の国際政治学者の多くは、歴史と民族的遺伝子を踏まえた現状分析がないから、彼らの論文や発言が無味乾燥で、切ったら「血」が出るのではなくて「オカラ」が出るのではないか、という感じがします。だから殆ど予測にすらなっていません。

 

なぜ、心の底を覗かないのか

鈴置 この本で多くの同業者や外交官が「面白かった」「印象に残った」と指摘してくれたところは、香港の老ジャーナリストがこう語るくだりです。

「60年も記者をやっていて昔と変わったと思うのは、学者も外交官も記者さえも国際政治をチェスのように見るだけだ。人々の心の奥底にあるものを覗こうとしない。外交というものが、ますます民衆の意向で動くようになっているというのに」……。

 

佐藤 そうですよねー。人には心があるという単純な事実を活字ばかり沢山読んでいると分からなくなるようです。ジャーリストの場合、どんな韓国人や朝鮮人と信頼関係を持っているかで、情報の質が決まります。結局のところ人間の質と係わってくるのですが、切ったらオカラの出てくるような人間に、韓国・朝鮮人、中国人は近づいてきません。

それはともかく、民族的遺伝子という観点から言いますと、中国は遅れてきた「帝国主義」の資格を備えすぎるほど備えています。チベットなどでやっていることがそれを証明して余りあります。そうであれば、そういう中国にどう対処するのかが課題になるのは当然です。

 

鈴置 今、韓国人と話すと、彼らは「明清交代期」と同じ心境にあるのだな、と気付きます。文化的に先進民族として尊敬する漢民族の明。秀吉の侵略時にも応援の兵を出してくれた。しかし、その明が、自分以下の存在と見下していた満州族(清)にとって代わられそうだ。明に忠義だてすれば新興勢力の清に手ひどい扱いを受けそうだ。実際、胡乱で韓国はひどい目に会うわけですが、どちらにつくかで韓国は激しく内部分裂する。

明清交代の構図は米中の今の勢力図、より厳密に言えば韓国人の見る米中の勢力交代図と極めて似ている。中国の王朝交代のたびに韓国は極めて大きな影響を受けた。一方、日本人は吞気なものです。明から清への交代期にも、その事実さえろくに知らなかった。今もそうなのかもしれません。その意味でも、日本人が韓国研究をする意義があると思うのです。

 

佐藤 要するに前述の朝鮮日報などの社説は、中国の鼻息をうかがうという主張です。わが日本でも、小沢一郎民主党元代表の1年前の朝貢北京外交、鳩山由紀夫氏の「東アジア共同体」構想など能天気な中国認識が語られています。ー方、洪熒氏は中華帝国主義に断固戦おうという主張です。日本のマスメディアで、中華帝国主義と断固戦おうと旗幟を鮮明にしているところはありますか。

 

鈴置 小説の中では「新聞ニッポン」がそうした主張を明確に掲げています。でも、もし、続編を書くとすれば、「朝鮮半島201Z年」では親中派だった新聞を含めすべてのメディアが「暴支膺懲」を主張するところから書き出そうか、と考えています。「201Z年」の中にも出て来ますが、戦前、中国人による日本人虐殺事件が発生して日本のメディアはがらりと変わった。「日中友好」を看板に掲げていた新聞は中国以上に日本人読者から憎まれたからです。親中派新聞こそが、がらりと変わって「暴支膺懲」。みそぎのために親中派こそ極端な反中になる……という分析です。

 

国民が戦う以外にない

佐藤 拉致問題を10年ほど関係して勉強したことは色々ありましたが、世論というもののいい加減さと、逆に凄いパワーでした。中華帝国主義とどう戦うのか、方法はいろいろありますが、決め手は世論だと思います。菅内閣が国民の支持を失ったのは、中国漁船の体当たりビデオがあるのに国民に隠していたことが暴かれたことです。菅内閣は何のためにあのビデオを国民の目から隠したのか。中国を「刺激」したくなかったからではないのか。

朝鮮日報の社説と全く同じではないか。国民は菅内閣の言動を見て、こんな内閣に日本の安全を任すわけに行かないと考えたから支持しなくなったのだ。それに加えて小沢一郎氏のカネだ。だから国民から見放されていくのです。

私が世論を見直したのは、小泉純一郎首相(当時)が金正日と日本人拉致による8名死亡、5名生存を認め、日朝国交正常化交渉に入るという「日朝平壌宣言」を発表した。それを知った国民は、「拉致解決が先決。日朝交渉はその後だ」とー瞬にして「日朝平壌宣言」を吹き飛ばしてしまったのです。結局、国民が戦う以外ないということです。 

 

鈴置 12月20日、韓国が延坪島で砲撃訓練し、北朝鮮が反撃して軍事衝突が起きるかもしれないという、まさにその時に菅直人首相と小沢一郎元民主党代表は首相官邸で泥仕合。国民は「政府に頼っていては日本の安寧は守れない」と痛感したと思います。

この本を書いたのも、国民に日本の置かれた現状を伝えたかったからです。「外交は外交官や政治家がやってくれる。我々は商売に専念していればいい」――。戦後、国民はこう考えて復興を実現し、世界第2位の経済まで作り上げてしまった。でも、もう、こんな意識では日本は滅びます。やるべきことをせず、やるべきでないことをやって日本を破たんに追い込む政治家を国民の手で追放せねばならないと思います。

今、アジアの構造は、いや世界の構造はがらりと変わろうとしている。ここでしっかり立ちまわらないと、今後100年間は不利な状況に置かれます。120年前の韓国は世界の情勢変化を完全に見失って植民地となり、36年後に独立を回復した際にも国が分裂した。だからこそ、韓国人は日本人以上に世界の変化に、敏感すぎるほど敏感なのです。

もちろん、敏感だからと言って、必ずしも正しい道を選択するとは限らない。しかし、今の日本は為政者が厳しくなるー方の国際環境の激変を全く理解せず、内紛に明け暮れている。120年前の韓国と全く同じです。

 

日米安保を片務から双務に

佐藤 繰り返し本ネットで指摘してきたことですが、鳩山由紀夫政権が沖縄の普天間基地を国外か県外移設などという妄言で、日米関係に亀裂が生じた。それが引き金となって、胡錦濤、金正日政権が韓国と日本に攻撃を掛けてきたことは間違いありません。しかし、日本の場合はアメリカと手を切り中国と同盟という主張は、あの朝日新聞といえども書けないと思います。菅内閣が支持率を失ったのは小沢ー郎氏のカネの問題と尖閣諸島の事実隠蔽の呆れた対応に「これは駄目だ」と国民が思ったからです。

尖閣諸島問題も日米安保条約が現存する中で起きた事件です。金正日政権の2回にわたる核実験もそうです。鈴置さんの本の中で金正日が3回目の核実験を行なったときの模様が、不気味なほどリアルに描かれています。

日本はこのような激変の中でこの国の安全をどう保障するのか。今までわが国はここ数十年間、アメリカにおんぶに抱っこで成長してきました。今こそ日米安保を片務から、双務条約に替えることです。これで言葉の正しい意味での同盟関係になるのだと思います。こうして同盟を強化し、「中華帝国主義」と戦う決意を改めて持たなければならないと思っています。示唆に富む著書を誠に有難う御座いました。  

 

 

★小説「朝鮮半島201Z年」のあらすじは以下のサイトで読める。

 

http://www.nikkeibook.com/book_detail/16769/

 

★鈴置高史(すずおき・たかぶみ)の略歴

1954年、愛知県生まれ。早稲田大学政経学部卒。77年、日本経済新聞社に入社、産業部に配属。大阪経済部、東大阪分室を経てソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~03年と06~08年)や経済解説部長(04~05年)。95~96年にハーバード大学日米関係プログラム研究員、06年に東西センター(ハワイ)ジェファーソン・プログラム・フェロー。

論文・著書は「From Flying Geese to Round Robin: The Emergence of Powerful Asian Companies and the Collapse of Japan’s Keiretsu (Harvard University, 1996) 」、「韓国経済何が問題か」(韓国生産性本部、92年、韓国語)。「中国の工場現場を歩き中国経済の勃興を描いた」として02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。現在、日本経済新聞社編集委員。

 以上

更新日:2022年6月24日